第8話

8、産屋敷邸
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2026/02/25 11:11 更新
俺は今、山奥にある大きなお屋敷にいる。
糸師凛
糸師凛
失礼します、お館様。
糸師凛…秋山零です。
俺は一応、前世の名前を名乗っておく。
なぜなら今、俺の目の前にいるのは
産屋敷耀哉…つまり前世での
鬼殺隊での上司なのだ。
産屋敷 耀哉
よく来たね。
君の近況は鎹鴉から聞いているよ。
どうやら、無惨が転生したらしい。
君は無惨のことは気にせず、
自分の夢を追いかけて貰いたい。
糸師凛
糸師凛
……
産屋敷 耀哉
それと…
お館様は続ける。
産屋敷 耀哉
君はあの時、本当によく頑張ってくれた。
私の子供たちをたくさん守ってくれた。
だけど、君も私の子供の一人であることを
忘れないでほしい。
あの時というのは無限城の時のことだろう。
俺の所属していた班は多くの鬼に囲まれていて
俺は無理矢理でも鬼の壁を突破しなければいけなかった。
そして無理をしすぎたため、体が限界を迎えて俺は死んだのだ。
糸師凛
糸師凛
…ありがとうございます。
じゃあ、俺は見つかり次第
鬼を倒します。
産屋敷 耀哉
…ありがとう。
ちなみに、義勇と無一郎も
転生しているから会ってみるといいよ。
糸師凛
糸師凛
…分かりました。
前世で俺は義勇と仲が良かった。
また、無一郎とも気が合い
よく一緒に茶屋に行ったりしていたのだ。

そして、俺は義勇たちの住所を教えてもらい
産屋敷邸を去るのだった。
糸師凛
糸師凛
……
(お館様も無惨へとんでもない殺意を
持っているのに…凄いお方だなぁ。)
俺はそう思いながら、
義勇が暮らしているという
マンションにやって来た。
糸師凛
糸師凛
……(めっちゃ、高そうなマンションなんだが…)
俺は地図を見返す。
義勇はどうやら此処の
最上階に住んでいるようだ。
糸師凛
糸師凛
コイツ、絶対に金持ちだ。
そして俺は義勇の部屋のインターホンを押す。
すると、しばらく経ってからドアが開いた。
富岡 義勇
富岡 義勇
…お前、誰だ?
糸師凛
糸師凛
…秋山だ。
富岡 義勇
富岡 義勇
……⁉︎
そして俺は俺が本当に俺なのか
いくつか質問をされてから部屋に入った。
糸師凛
糸師凛
…整ってる部屋だな。
富岡 義勇
富岡 義勇
当たり前だ。
それにしても、お前
変わりすぎじゃないか?
今世の名前は秋山零ではなく
糸師凛なんだろ。
糸師凛
糸師凛
そういえば、他の奴らは
同じ名前で転生したらしいな。
富岡 義勇
富岡 義勇
しかし、驚いた。
まさかお前があの
糸師冴の弟だとはな。
…お前にピッタリな役ではないか?
糸師凛
糸師凛
どういう意味だ?
富岡 義勇
富岡 義勇
……何でもない。
ちなみにお前はサッカー選手を目指しているのか?
糸師凛
糸師凛
一応そのつもりだ。
富岡 義勇
富岡 義勇
そうか…
糸師凛
糸師凛
ところでお前、
口数が多くなってないか?
富岡 義勇
富岡 義勇
これでも、一応は会社の社長だからな。
糸師凛
糸師凛
お前が社長なのか?
富岡 義勇
富岡 義勇
ああ、今世には姉も転生したからな。
やはり、少しでもいい暮らしをしてほしい。
糸師凛
糸師凛
……お前の姉がいるのか?
富岡 義勇
富岡 義勇
ああ、無一郎の方は兄が一緒に転生してるらしい。
糸師凛
糸師凛
そうか。
そして、しばらく雑談をしてから
俺は無一郎の家に向かうのだった。
糸師凛
糸師凛
失礼します…
無一郎
兄ちゃん、お菓子作ったよ。
有一郎
お、美味しそうだな。
糸師凛
糸師凛
…失礼します!
俺は無一郎の母に案内されて部屋に入ってきたが
この兄弟ときたら全く気づいていない。
糸師凛
糸師凛
……
俺は何となく腹が立って
足元にあったボールペンを
無一郎の方に投げる。
すると、無一郎はようやく、こちらに気付いた。
無一郎
あれ?
君だれ?
糸師凛
糸師凛
糸師凛…秋山零だ。
無一郎
えー、零なんだ。
有一郎
誰なんだ?
その零って人。
無一郎
前世の俺の先輩。
糸師凛
糸師凛
…仲がいいんだな。
無一郎
もちろんだよ。
零の妹はいないの?
糸師凛
糸師凛
…いない。
だが今世は兄がいる。
脳裏に前世の妹の姿が浮かぶ。
有一郎
…一緒に菓子食うか?お前。
糸師凛
糸師凛
ああ。
無一郎
ふーん、つまり
零の妹は転生しなかったけど
兄がいるんだ。
有一郎
そして、その兄が
今、話題のスポーツ選手である
糸師冴だということだな。
糸師凛
糸師凛
そういうことだ。
無一郎
だけど、最近スペインでの鬼の被害が凄いらしいよ。
鎹鴉が言ってた。
糸師凛
糸師凛
一応、兄には藤の花のお守りを渡してある。
無一郎
そう、なら良かった。
そして、俺たちはしばらく雑談をしてから別れるのだった。
帰り道
糸師凛
糸師凛
他の奴らは前世の家族が一緒に転生してきているんだな…
前世の妹のことを思い出す。
糸師凛
糸師凛
…だけど俺には兄がいる。
前世と今世は違うんだ…
そう言うのと共に
俺は少しだけ虚しさを感じてしまうのだった。
作者
作者
Hello!
作者だよ〜!
産屋敷 耀哉
私は今回のゲストである産屋敷耀哉だ。
作者
作者
今回はめっちゃ長くなっちゃった…(>人<;)
産屋敷 耀哉
内容を突き込みすぎているからだね。
作者
作者
うん、切り取ってしまうと
めっちゃ短くなるからしょうがないんだよ。
産屋敷 耀哉
次回はそうならないように気をつけるようにするから
今回は許してやって欲しい。
作者
作者
ありがとうございます!
お館様!
産屋敷 耀哉
それでは次回の内容は凛の過去についてのものになるので
よろしく。
作者
作者
そういえば、産屋敷耀哉さんのキャラって書きにくいんだよね〜
じゃあ、さようなら!
次回は凛の夢の中に入るよ〜。

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