俺は今、山奥にある大きなお屋敷にいる。
俺は一応、前世の名前を名乗っておく。
なぜなら今、俺の目の前にいるのは
産屋敷耀哉…つまり前世での
鬼殺隊での上司なのだ。
お館様は続ける。
あの時というのは無限城の時のことだろう。
俺の所属していた班は多くの鬼に囲まれていて
俺は無理矢理でも鬼の壁を突破しなければいけなかった。
そして無理をしすぎたため、体が限界を迎えて俺は死んだのだ。
前世で俺は義勇と仲が良かった。
また、無一郎とも気が合い
よく一緒に茶屋に行ったりしていたのだ。
そして、俺は義勇たちの住所を教えてもらい
産屋敷邸を去るのだった。
俺はそう思いながら、
義勇が暮らしているという
マンションにやって来た。
俺は地図を見返す。
義勇はどうやら此処の
最上階に住んでいるようだ。
そして俺は義勇の部屋のインターホンを押す。
すると、しばらく経ってからドアが開いた。
そして俺は俺が本当に俺なのか
いくつか質問をされてから部屋に入った。
そして、しばらく雑談をしてから
俺は無一郎の家に向かうのだった。
俺は無一郎の母に案内されて部屋に入ってきたが
この兄弟ときたら全く気づいていない。
俺は何となく腹が立って
足元にあったボールペンを
無一郎の方に投げる。
すると、無一郎はようやく、こちらに気付いた。
脳裏に前世の妹の姿が浮かぶ。
そして、俺たちはしばらく雑談をしてから別れるのだった。
帰り道
前世の妹のことを思い出す。
そう言うのと共に
俺は少しだけ虚しさを感じてしまうのだった。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!