第5話

気まづっ。
3,330
2019/01/14 14:19
あれから、私が脇を振った日を境に


私と脇は、話さなくなった


そりゃあ、なんか気まづくて


脇は私と目を合わせたりするけど、


私が無意識にそらしちゃう


それで、その後からは目も合わせないようになった




































まひろ
まひろ
あれ?脇くんいないね
あなた

あぁ…来ないよ

あなた

最近気まづいし

まひろ
まひろ
なんで?
あなた

振った

まひろ
まひろ
あー…でもどうせあんたが気にして気まづいだけっしょ
あなた

…まぁね

あなた

その話したくないから聞かないで

まひろ
まひろ
あー、はいはい
あなた

今週か、フェス

まひろ
まひろ
だね!✨
あなた

がんばろ〜

ダンスになったら興奮するんだから、この子。
いつも通り、練習をして


リハーサルも入れつつ、グループ練習


私が踊るのは、BLACKPINKの曲


正直、私とまひろは期待されている


あなた

わぁお…

まひろ
まひろ
…なによ
あなた

すごい

まひろ
まひろ
あんたは色気がすごいのよ
あなた

そう?

まひろ
まひろ
多分フェスで終わった時告白やらナンパやらされるかもよ
あなた

いや、ないないw




























〜フェス当日〜





衣装に着替え、舞台裏で出番を待つ



衣装は思ったより露出が激しい



2人で見たときは驚いたよ

あなた

ふぅ〜…

まひろ
まひろ
やばいやばい…想像以上に人が…
ワイワイと盛り上がる会場


まぁ有名で大きな大学だからか、


何より、




















DJ社長
DJ社長
みんな元気ー!?
銀太
銀太
いぇーい!!
この人らがいるからか。
その中には脇がいて、やっぱりいつも通り







なんだ、気まづいの私だけじゃん














私の出番は、レペゼン地球→バンドサークル→私たち


だから、もうすっごい緊張













みんなの前で歌う脇は、楽しそうでかっこよくて



胸がドクンと波打つ
あなた

…かっこい…

まひろ
まひろ
んー?なんか言ったー?



会場中に響く重低音が



人の声で呑まれてく










あなた

なんでもない…


そしていよいよ、私たちの出番だ





まひろ
まひろ
全力で行くよ
あなた

うん、もちろん

会場が音楽に合わせて湧く






リズムに合わせて腰を揺らす




2曲を踊りおわると、会場全体から




拍手が鳴り止まない








素早くステージを出ていく






























まひろ
まひろ
はぁ〜…!上手くできた!
あなた

うん、!

その後、フェスは大盛り上がり



無事に幕を閉じた



そして、まひろが言った通り……
























あなた

いや、あの困るんです〜〜!!!

''   俺と遊ぼうよー!  ''


'' ちょっと話があるんですー!! ''


'' おれもー! ''


'' あなたちゃーん!LI◯N交換しよー! ''







みんなが片付けが終わる頃、



私はナンパされたり告白されたり



とりあえずいろんな人に追いかけられていた



まひろはすごい圧でみんなを一瞬で追い払った



私は睨むなんてできなくて、



今追いかけ回されてる
あなた

もうやめて〜!!

すると、ぐいっと誰かに腕を引っ張られた


そしてその人の胸の中におさまる


ふわりと男っぽい香水の匂いがする





あなた

…ふぉい、

ふぉい
ふぉい
大丈夫ー?
あなた

うんっ、

素早く、倉庫のようなところに入る


そして私を追っかけてた男の人たちが一瞬近くなり、


そしてすぐ遠くに消えてった
あなた

よかった…

ふぉい
ふぉい
いや〜あなたにもモテ期があるんやなぁ♡
あなた

こら、なにいってんの

ガチャン
あなた

え、

ふぉい
ふぉい
え、
あなた

待って開かない

ふぉい
ふぉい
え、ちょっといいか






どうやら、私たち…






























閉じ込められたらしい…
ふぉい
ふぉい
携帯持っとる?
あなた

ううん…違うとこ…

ふぉい
ふぉい
あ、俺さっきドアの前に落としたかも
あなた

…はぁ〜まじどうしよう

ふぉい
ふぉい
とにかく、待っとう
あなた

うん…

するとどんどん外が暗くなってく


危機感のなさと


疲れと絶望さに


ドアを叩く気力さえない


ふぉいも疲れてるんだろう


こくんこくんと頭を揺らす


私も眠たいし、寒いし


ピトッとふぉいにくっつく


触れたところが熱くなる


するとふぉいが手を差し出す
ふぉい
ふぉい
手…寒いけん繋いでや
無理矢理、私の手を取り指を絡める


悔しいぐらいドキドキするけど、安心する





ふぉいの肩にもたれかかり、私は目をつぶってしまった















































ふぉいside







まじで無理…


まじなんなん、閉じ込められて


寒い中2人とも薄着やし


あなたなんか寒そうやし


スーツのジャケットをあなたにかけると、


少し微笑んで俺の肩にすりすりとくっつく




ふぉい
ふぉい
かわえーな…
思わず、触れてしまう


繋いだ手は本当にあったかくて、


小さくて、


愛おしくなった


女の子っぽい匂いや、長いまつ毛


細い足に、引き締まった体


無防備な寝顔











ふぉい
ふぉい
俺…理性もつかな…





















俺、ピンチ。☆

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