蜜璃様に拾っていただいた私は、まず
ちょうやしき?という所で治療するらしい
少し歩くと大きな屋敷が見える。
ふんわりとした雰囲気が漂っていて、
藤の花の臭いもする。
辺りには綺麗な蝶も飛んでいる。
綺麗な女の人が奥から出てきた。
蝶の様に綺麗な羽織りを着ている
そして、この人からも藤の花の臭いがした
診察室の様なところで手際よく治療をされる
小さく首を傾げるしのぶさんに私は少し言うか迷ったがこれ以上心配をかけたくなく、声を出す。
ぽそぽそと話す私が顔を上げるとしのぶさんと蜜璃様は酷く悲しい顔をしていた
そして、蜜璃様は、私に抱きついてきた。
そうして、部屋から出ていって、少しするとしのぶさんが何かを持ってきた
しのぶさんが持ってきたのは、お茶とお餅だった。
「いただきます。」と一言言い、お餅に手を伸ばし、1口齧る
ぼろぼろと涙が零れた。悲しくて、辛い気持ちが思い出された。けど、お餅を食べるのを辞めなかった。だって、こんなに幸せと感じたんだもん。
こんなに優しい人たちが命を懸けて戦っている。
ならば、私が戦わないわけが無い。
何があっても守るの。