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第3話

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2024/07/04 06:40
甘露寺蜜璃
儚ちゃん!身体がボロボロだから、まずは治療しに行きましょ!
夢宮 儚
夢宮 儚
はい
蜜璃様に拾っていただいた私は、まず
ちょうやしき?という所で治療するらしい
甘露寺蜜璃
カナヲちゃんって言う、儚ちゃんと歳が近い子も居るのよ!!仲良くなれるといいわね〜!
少し歩くと大きな屋敷が見える。
甘露寺蜜璃
着いたわよ!ここが蝶屋敷!
夢宮 儚
夢宮 儚
わぁ、、
ふんわりとした雰囲気が漂っていて、
藤の花の臭いもする。
辺りには綺麗な蝶も飛んでいる。
甘露寺蜜璃
しのぶちゃんいるかしら〜?
胡蝶しのぶ
甘露寺さん。どうしたんですか?
あら?その子はいったい?
綺麗な女の人が奥から出てきた。
蝶の様に綺麗な羽織りを着ている
そして、この人からも藤の花の臭いがした
甘露寺蜜璃
この子は夢宮儚ちゃん、私が昨日行ってた任務で襲われていた子なの。
鬼殺隊に入りたいと強く願ってたから、連れて来たの。時期に、私の継子になると思うわ
胡蝶しのぶ
そうですか。
胡蝶しのぶ
お嬢さん。辛い思いをしたでしょうに…
私は、胡蝶しのぶです
さぁ、こちらで治療をしましょう
診察室の様なところで手際よく治療をされる
胡蝶しのぶ
はい。外傷は殆ど治療出来ましたが、
この子は痩せすぎです。歳の割に小さすぎます。
胡蝶しのぶ
なぜ、こんなに痩せているんですか?
小さく首を傾げるしのぶさんに私は少し言うか迷ったがこれ以上心配をかけたくなく、声を出す。
夢宮 儚
夢宮 儚
ご飯は、3日から、4日に1回貰えて… 
貰える量はお野菜を小鉢に少し入れただけので…
それでも、偶に生きる為に、家にあった食材をバレないように少し盗み食いをしてたから、多分、生きられてるんだと思います……
ぽそぽそと話す私が顔を上げるとしのぶさんと蜜璃様は酷く悲しい顔をしていた
そして、蜜璃様は、私に抱きついてきた。
甘露寺蜜璃
大丈夫よ。ここは安全だから。ご飯もいっぱい食べていいし、いっぱい寝ていいの。
ごめんね。来るのが遅くて…
胡蝶しのぶ
儚さん。
嫌な事を思い出させてしまいすいません。
少し待っててくださいね
そうして、部屋から出ていって、少しするとしのぶさんが何かを持ってきた
胡蝶しのぶ
すいません。今、これしかなくて…
しのぶさんが持ってきたのは、お茶とお餅だった。
夢宮 儚
夢宮 儚
!?
胡蝶しのぶ
どうぞ。召し上がってください
「いただきます。」と一言言い、お餅に手を伸ばし、1口齧る
夢宮 儚
夢宮 儚
……
胡蝶しのぶ
!?
甘露寺蜜璃
!?
ぼろぼろと涙が零れた。悲しくて、辛い気持ちが思い出された。けど、お餅を食べるのを辞めなかった。だって、こんなに幸せと感じたんだもん。
夢宮 儚
夢宮 儚
ありがとっ、ござい、ます……
胡蝶しのぶ
いいえ、良いんです。好きなだけ食べてくださいね。
甘露寺蜜璃
儚ちゃん!私も色んなものを食べさせてあげるわね!!!
夢宮 儚
夢宮 儚
ヒグッ、グスッ…ありがとうございます。
こんなに優しい人たちが命を懸けて戦っている。
ならば、私が戦わないわけが無い。
何があっても守るの。
朱(主)
朱(主)
次回は、カナヲちゃん出てきます!

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