お母さんとお父さんは優しい人だ
どんな時でも優しい笑顔で話を聞いてくれる
叔父さんや叔母さんがお金を借りに来ても
すぐに貸してた。返された事なんて1度もないのに
こんな幸せがずっと続くと思ってた
この時私が家を開けなければ運命は変わっていたのかもしれない
いつもならすぐに おかえり! と言ってくれる
2人の姿が見当たらなかった
私は嫌な予感がした、酷いくらいに胸騒ぎがした。
急いで居間に向かうとそこには血だらけになっている父と母がいた
まだ齢10の私でも分かった。父と母は
今にも死にそうなのだと
父と母の体を揺らす、まだ息のある父と母が虚ろな目でこちらを向く
最後の力を振り絞って父と母は言葉を発した
その言葉を発したきり、お父さんとお母さんは
喋らなくなった
人形のように動かなくなったお父さんとお母さんの体を揺らしながら私は涙を落とした
数日後、私は親戚の家に住むことになった
お父さんとお母さんの事を悪く言われて凄く悲しかった。腹が煮えたぎる様に熱かった。
あぁ、私怒ってるんだってなった。けど、
口答えすると怒鳴られるの、殴られるの。水壺に頭を入れられて息が出来なくて苦しいの……
お父さんとお母さんの事を馬鹿にするなって言いたかったけど幼い私は恐怖でいっぱいいっぱい
だったの。
親戚の家に住んで3年半
今日はもう家事終わってもいい。と珍しくお許しがでたから今日はゆっくり眠ろう。と一畳しかない自室へ戻る途中1つの部屋から明かりが零れていた。
私が消し忘れたのだと思って怒られる前に消しに行こうと部屋の前に着くと部屋から人の声がする。
盗み聞きはいけないけど何故か聞かなければならない気になって扉に耳をつけて盗み聞きをした
思わず声が零れた、
まずい、バレた、!
気持悪い笑みを浮かべてこちらを見てくる
数年間感情を出さなかった私が急に声を荒げて
言ったのが心底驚いたのか叔父と叔母はことの出来事を言った
いつもニコニコしているのが気に食わなかった
お金を貸して貰っていたが返す事が出来なかったからお父さんとお母さんを殺した
他にも馬鹿みたいな理由があったけど怒りで覚えていない
反省するどころか逆に怒り始めた叔父が私の髪を引っ張り何処かに連れていく。
家の扉を開け裏にある空き家へと連れていかれる
誰もいないはずの空き家に叔母が声をかける
ガラッと扉を開けると
そこには人間とは思えない何かがいた
何が何か分からなかった
只々恐怖でいっぱいだった
叔父と叔母は私を置いて帰った
過呼吸になったのがわかった。呼吸がしにくい。苦しい、誰か
鬼が手を振りあげて私は死ぬんだって思った、
お父さん、お母さん。すぐそっちに行くね
覚悟をして目を瞑ったが一向に痛い。という感覚がない
心地の良い声が聞こえた。恐る恐る目を開けてみると
鈴を転がしたような笑顔で眩しかった
私はこの時この人を女神だと思った
それからその人に色々教えてもらった
政府非公認の組織鬼殺隊。
鬼という人を喰らう化け物を鬼殺隊の人達は狩っている。その人達を鬼狩りという。
話を聞きながら私は思った。
私も鬼殺隊になりたい。