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第1話

ep01 / 噂
1,162
2024/12/04 15:21 更新
女子生徒①
ねね、最近Twitterでよく流れてるやつ
なんだけど 𓏸𓏸ってこの噂知ってる?
女子生徒②
あーーそれ知ってる知ってる~
行ってみたいけど怖さの方が勝つわ爆笑


今にも雨が降り出しそうな 重く暗い曇り空の下
白く明るい電気の点いている午後4時半過ぎの教室では

私の人生では絶対縁を持たないであろう
一軍女子達が今日も今日とて先生が居なくなってから
割と大きめの声でバックの中でスマホを持ち、
げらげらと笑いながら話していた。

(なまえ)
あなた
( …うるさいな
"頭の中では"そう思う半面、
内心色んな情報やら噂を流す女子達の会話内容に
ひっそり聞き耳を立てるのが私の趣味でも

…あったりする。

悪趣味なのは私自身自覚しているが、
ほとんどの内容が面白いから仕方がない。

女子生徒①
幽霊団地とかって名前だけでも
本当に呪われそうだよね…

色んな怪異もいるらしいよ
女子生徒②
行きたいけど行かないし行けないね
女子生徒②
悪ノリとか興味だけで行く人達って
怖くないのかな
女子生徒①
どうなんだろうね~私たちの場合
怖さが勝っていけないけど
女子生徒①
興味が強い人は怖いとか
考えないんだろうね凄いわ

私だ。
女子生徒②
…んね、てか
だんだん暗くなってきてない?
女子生徒②
そんな話聞いてたら怖くなってきたし
鳥肌たってきた…時間も時間だし、
もーそろ帰らない?
女子生徒①
確かに、雨も降りそ
傘持ってきてないし早く帰ろ~
女子生徒②
そーだね帰ろ帰ろ
そう言いながら、2人の女子は
机の上に散らかっていたお菓子やら財布やら
ブラシやらをササッと片付けて、

ノートとか教科書はカバンに入れるわけもなく、
机の片隅へ積み上げて適当に寄せて
軽そうなスクバを背負う。

そして耳にBluetoothをはめて、バレないよう長い髪の毛で隠して彼女達は廊下に出ようとしていたが、
女子生徒①
あなたの名字さん?

なんとなく、私の名前が呼ばれた気がした。

でも自意識過剰とは思われたくないから、
取り敢えず一回目はスルーして

そのまま文字を書く手を止めることはせず
文字がいっぱい敷きつめられている
ノートと睨めっこをして

二回目確実に呼ばれたら顔を上げることにした。

……が、


トントントン…

私の視界の片隅に女子の手がひょこっと生え
机を軽く叩いていた。

女子生徒①
あなたの名字さん
女子生徒①
帰らなくて大丈夫?雨降り出しそうだよ
(なまえ)
あなた
……うん
女子生徒②
てか待って、凄 
めっちゃ綺麗にノート纏められてる…
女子生徒①
うわ、マジだ さすが真面目…
けど外暗いし雨も降るだろうから
帰る時は気をつけてね
女子生徒②
傘は?あるの?
(なまえ)
あなた
うん
女子生徒②
そっかそっかなら良かった~
ないけど、適当にあるとでも言っておこう
そうすれば 一緒に途中まで傘入って帰ろうなんて
言われることもないだろう。

……それこそ自意識過剰か。
女子生徒②
じゃね~
女子生徒①
じゃあね〜

そうやって言いながら手を振って
廊下を出て階段を降りていった。

教室から階段までの距離は少し離れているのに
近くにいるかのように声が聞こえてくるほど
大きな声で話しながら帰って行ったっぽい。



(なまえ)
あなた
はぁ…
優しい陽キャだけど、普通にあの圧っていうか
空気が自分に合わなくて疲れる。

息してるはずなのにしてないみたいな…
自分陰キャすぎる それもまた自覚してるけど、
改めて自覚してしまった。
(なまえ)
あなた
幽霊団地か
その言葉を口にすると、タイミング良く
雨がパラパラと降ってきた。
(なまえ)
あなた
…幽霊団地ね
私は、スクバの中にあるスマホを手に取り
Twitterで「🔍 ××地区 幽霊団地 場所」と検索をした。
電気は点いているはずが、パチンと急に電気が消えた

怖そうな画像を見ている最中だったから、
途端の出来事に驚いて顔を上げると
(なまえ)
あなた
!!""
先生
先生
……あなたの名字
私は急いでスマホを隠すが、明るさMAXぐらいの
画面を見ていたせいで暗くなった教室で私の顔は
ライトで白く染まり、間に合わずバレてしまった。
(なまえ)
あなた
……すみません。

謝りながらも

没収されるのか…面倒くさい…
時代が時代なんだからスマホ1つくらい許してくれよ、、
結局場所分からなかった。今日は行けないか…

とか悶々と思いながら
私は鞄に隠していたスマホを取り出そうとすると
先生
先生
渡さなくていい。
(なまえ)
あなた
先生
先生
ただ、見て見ぬふりするのは今回限りな
(なまえ)
あなた
ありがとうございます…!!

やったーーーーー!!!!!
私の命の次に大事なスマホが奪われずに済んだ!

…って、まぁ今のは100%私が悪いんだけど。


先生
先生
もう教室も閉めるから 早く帰れ
(なまえ)
あなた
分かりました


私は机の上に散らかったノートと教科書を纏めて
スクバの中へ丁寧に詰めて 肩にかけて教室を出た。

先生も私の後ろについて、教室を出て鍵を閉めた
先生が職員室へ向かう途中まで着いて行って

最後に一言もう一度

「さっきはありがとうございました。
もうしません…」

そうして軽くお辞儀だけをして靴箱へ
学校の校門を出てすぐさま
雨中、フードを被りもう一度幽霊団地の場所を調べ
マップを開き道案内音声をつけながら足早に向かった。

(なまえ)
あなた
( にしても、…


この雨 タイミングが良すぎる…




雰囲気が掻き立てられてTwitterで上げられている
写真よりも怖い。

立ち入ってはいけないような
そんなオーラを放ってる気がする…
さすがに興味本位で足を踏み入れるのは良くないか…?
(なまえ)
あなた
( …どうしようか

噂だろうがなんだろうが興味だけでこんな場所見ただけで…
絶対帰れなくなるよな。

やっぱりやめとこう。




┈┈┈┈┈



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




(なまえ)
あなた
いや、…やっぱり気になる


小学男児までが好むような噂にヒョイッと乗っかってしまった 最初は阿呆らしいと思うが、

こういう噂ほど子ども心をくすぐられるというものだ。

それより、あの団地横にあるでっかい建物はなんだろ。
もしかして…貯水槽……

あの中に、、。


私は怖い想像をして鳥肌をたたせながらも
一歩、そして二歩、三歩…と先へ進んだ。





_____________________














(なまえ)
あなた
さすがに、雰囲気出すぎじゃないか…?

薄暗い団地の廊下は 時間も時間で
だんだんと暗くなっていく。

季節が冬間近というのも相まって暗くなるのが早い
幽霊団地と言うだけあって廃墟っぽいし誰も住んでないだろうから、きっと電気もつかない…

スマホのライトを頼りにするしかないな。

(なまえ)
あなた
……

ずんずんと進んで行けば進んで行くほど
体が重くなっていく…

もしかして、もう既に噂通りの怪異がいる場所テリトリー
足を踏み入れてるのか?
(なまえ)
あなた
眩暈めまいがする、なんか……ふわふw..




………………





















(なまえ)
あなた

寝転がってる…?

…………そうだ、私…眩暈して、、それで…
……あれ?なんか、場所変わってる…?


ここ、どこ…?こんな中にいたっけ…
まだ外にいたような…




ボヤボヤとかすんだ視界が嫌で目を擦り、
前を向くとそこには…


一振すれば首なんて簡単に落ちてしまうような
大きな大きな斧を軽々しく持った…


(なまえ)
あなた
……ッ!!"






フードを深く被った人間、もしくは怪異が
目の前に…













いた。








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