第52話

🧸🔪52 スカーラ
232
2025/10/19 08:00 更新

メフィストフェレス
さっさと出ていってくれないか
メフィストフェレス
俺の畑から
ムンム
メフィスト様……!!

アミィ・アザミ
…よろしいですが、我々に抵抗するというのであればそれ即ち
アミィ・アザミ
魔関署と多数の高位階ハイランク悪魔を敵に回すということ…!
アミィ・アザミ
それを覚悟の上で…


そこまでアザミさんが言うと
メフィストさんは急に
不機嫌そうな顔になった。

背筋が凍るほどの。


メフィストフェレス
気をつけ

ズンッ


メフィストフェレス
倣え

ビシッ
アミィ・アザミ
!!
アミィ・アザミ
(体が…!!)


アザミさんが使った魔術と同じだろうか。
牙隊のヒトたちの体が、メフィストさんの
命令通りに動いている。


メフィストフェレス
跪け


アミィ・アザミ
……!!…ッ

メフィストフェレス
分かんないかな
メフィストフェレス
13冠が帰れって言ってるんだけど?

これまでみたことのない冷酷な
醜いものを見るような顔でそう言った。


メフィストフェレス
いつから魔関署が13冠より偉くなったんだい
メフィストフェレス
まぁ上下がはっきりしてるのは嫌いじゃないよ
メフィストフェレス
やっぱり偉い相手には敬意を払わないとね
そうだろ?( ニコッ

メフィストさんの言う「偉い相手」は
メフィストさんのことではなかった。


アザミさんが跪いている方向には
入間がいたからだ。








この状況は危険だ。
改めてそう感じた。




これではまるで………

ナベリウス・ナルニア
ただ1つ懸念するべきことがあるとすれば…
ナベリウス・ナルニア
それは入間だ
アミィ・アザミ
入間?
あなた
あ、私の同級生の子なんですけど…
ナベリウス・ナルニア
そう、あれは魔界の均衡を崩す

私も、そう思う。

ナベリウス・ナルニア
その証拠に奴の周りには不自然なほど大きな力が集まっている
ナベリウス・ナルニア
三傑サリバン、アスモデウス家、アザゼル家、バルバトス家
ナベリウス・ナルニア
他にも魔界有数の悪魔たちが入間に肩入れしている


そうなのだ。
バビルスでも、問題児アブノーマルたちは勿論
アメリ会長もバラム先生も
チマちゃんも…キリヲくんも。


アミィ・アザミ
なぜ…
ナベリウス・ナルニア
奴には説明できない…悪魔たちを引き寄せる何かがある…
ナベリウス・ナルニア
今回の件で1番あってはならないこと
ナベリウス・ナルニア
それは13冠メフィストまでもが入間によって篭絡されることだ
アミィ・アザミ
アミィ・アザミ
サリバン公の孫とはいえ、ただの学生なのでしょう?そんな力があるわけが…
あなた
あれをただの学生やと思わんといてください。得体の知れない化け物やと思ってください。
アミィ・アザミ
ナベリウス・ナルニア
その通りだ
ナベリウス・ナルニア
もしメフィストが少しでも
ナベリウス・ナルニア
入間に肩入れして我々魔関署に歯向かうようなら───
アミィ・アザミ
決まりだ

アミィ・アザミ
(こいつは…ッ)
アミィ・アザミ
(こいつだけは野放しにしてはならないッ)
アミィ・アザミ
(入間は魔界にとって)
アミィ・アザミ
(脅威となる)


入間がメフィストの手を借りて立ち上がり
アザミさんを睨むように見る。

アミィ・アザミ
(魔関署の敵だ)


あなた
(チッ…)

あぁ、腹が立って仕方がない。
入間この顔が嫌いなんだ。

今すぐにでも人間だとバラしてやりたい。
でも、今言うなんて、ぬるい。

もっといい、制裁を下す日が来る。
その日まで、我慢せなあかん。


あなた
アザミさん、大丈夫ですか?
あなた
な?分かりましたやろ?
アミィ・アザミ
そうだ、な…

手を貸そうとした途端
アザミさんは無理やりに魔術を破り
ゆっくりと立ち上がった。

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
アミィ様…ッ
メフィストフェレス
!)無理矢理にでも…13冠オレの魔術を押し返すか


アミィ・アザミ
いいでしょう。そちらの主張はしかと受止めました

アミィ・アザミ
我ら魔関署への明確な反抗と敵対の意思!
鈴木入間
!!
アミィ・アザミ
総員構え!
アミィ・アザミ
牙隊大佐 アミィ・アザミの権限により!
捕縛行動を許可する!


メフィストさんに劣らないほどの
でもどこか違う、威圧的な声が響く。


アザミさんの声には
「信念を守り抜く」という
強い意志が込められていた。


アミィ・アザミ
この場にいる多耳族ほか
悪魔たちを
アミィ・アザミ
全員捕縛せよ───


ズドォォンッッ


アミィ・アザミ
!!

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
はーい!ちょっとストップ
落ち着いてください!ねっ!
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
交戦中断!武器はしまって下がってね!
アミィ・アザミ
貴様は…
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
13冠メフィスト様
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
この度はこちらのはやとちりで、とんだご無礼を
キマリス・キリエライト
爪隊大佐 キマリス・キリエライト
キマリス・キリエライト
此度の騒動を鎮静にまいりました
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
爪隊…!?なぜッ
キマリス・キリエライト
アミィくん。キミの仕事はあくまで捜査と報告だ。交戦許可までは出ていない

アミィ・アザミ
魔関署局次長フェンリル様の許可は得ている
アミィ・アザミ
この件は牙隊及び私に全権限がある
アミィ・アザミ
ひっこんでろ爪
キマリス・キリエライト
(スッ

キマリスさんは1枚の紙を取り出す。
退却通知という文字と……

アミィ・アザミ
…ッこれは デルキラ印…!!
キマリス・キリエライト
口を閉じて牙をしまえ。そのフェンリル様に迷惑がかかるぞ
アミィ・アザミ
……了解した
アミィ・アザミ
総員武装解除!


アミィ・アザミ
全体整列!
アミィ・アザミ
では撤収!

バサッ

鈴木入間
…あの!
鈴木入間
あのっ アミィさん
鈴木入間
貴方は…
アミィ・アザミ
努々忘れるな
鈴木入間
アミィ・アザミ
魔関署はお前を 逃がしはしない

アザミさんはそれだけを吐き捨てて
多耳族の村をあとにした。

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