前の話
一覧へ
次の話

第12話

デート
453
2018/09/06 06:11
あなた

(西島さんもう着いてるかな?)

◯◯駅の噴水の近くで、西島さんの姿を探す。
あなた

(私、早くきすぎた…?)

と思ってキョロキョロと辺りを見回していると、背後から誰かに手で目を隠された。
あなた

へっ ! ? だ、誰 ! ?

その手首を握ると
???
だーれだ?
と、耳元から悪戯っぽい声が聞こえてくる。
あなた

…西島さんですね。

西島隆弘
西島隆弘
バレちゃったか!笑
西島さんは手を離すと、「へへっ」と目をくしゃっとさせて笑う。


その笑顔を、不覚にも可愛いと思ってしまった。
あなた

そ、それでどこに行くんですか?

西島隆弘
西島隆弘
俺のおすすめのお店!デートコースは考えてあるから俺に任せて👍🏻
あなた

あっ、はい…って

あなた

(デート ! ? ! ? ! ?)

私が思わず目を見開くと、西島さんは「どうかしたの?」と言う。
あなた

い、いや…その……デートっていうから…

すると
西島隆弘
西島隆弘
俺はデートだと思ってたんだけど、違った…?
“わざと”上目遣いで聞いてくる西島さんをまたもや可愛いと思ってしまう。
あなた

そ、その顔で見ないでください

西島隆弘
西島隆弘
えぇ〜?もしかして照れてる〜?😏
あなた

うるさいです。

西島隆弘
西島隆弘
怒んないでよー!
そう言いながら私の手を握って歩いて行く西島さん。
あなた

ちょっ、そっちはお店ないですよ?

西島隆弘
西島隆弘
うん、知ってるよ!でも車こっちに置いてるから
あなた

え、車で行くんですか?

西島隆弘
西島隆弘
うん、そうだよ!車酔いとか大丈夫?
あなた

あ、はい。それは大丈夫なんですけど…西島さんって車乗れるんですね

西島隆弘
西島隆弘
ちょっと!俺のこと馬鹿にしてない ! ? 笑
あなた

してませんって!

そんなくだらない言い合いをしながら、私たちは車のある場所へ着いた。
西島隆弘
西島隆弘
さ。お先にどうぞ?お姫様?
あなた

…っ、ありがとうございます

私はさっと助手席に乗る。
西島隆弘
西島隆弘
よし、行こっか
いつのまにか隣に乗っていた西島さんは、ハンドルを握り、車を走らせた。

プリ小説オーディオドラマ