第12話

第二章第六話 山頂
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2024/03/23 06:17
…全く…昨日は散々だったよ。
あのクソカンペが…助けてやった途端に調子に乗りやがって…
エデル
エデル
 …?どうした?ステア。怒ってるみたいだが…
ステア
ステア
…調子に乗りやがって…あの小僧…
エデル
エデル
…まあ、いいじゃないか。こうなるってわかってて助けたんだろ
ステア
ステア
…まあ、ね
…説教くらいはしてもよかったんじゃないのか…
…まあ、いいか…
カンパニュラ
カンパニュラ
ステアさん!エデルさん!もう少しで山頂ですよ!
本当だ…!
太陽の光が照らす山頂は輝いて私たちを迎えているようだった。
そしてもう一つ…何か強大な魔力のようなものを感じた。
ステア
ステア
この強い魔力は…?
カンパニュラ
カンパニュラ
きっとそれ、石碑の魔力ですよ!その魔力の方に行けば石碑があるはずです!
エデル
エデル
…じゃあ、行くか!
5分ほど歩けば、山頂にたどり着いた。
しかし、石碑はない。反応ももう少し先にあるようだった。
ステア
ステア
もう少し先に反応があるみたい
エデル
エデル
…地面に埋まってたりして。掘るの大変だろうな
その時だった。
エデル
エデル
…!あれは…なんだ?
空からオレンジのような赤のような色をした竜が降りてきた。その竜は私たちの前に降り立つと、言葉にできないような咆哮をあげた。
エデル
エデル
ひっ…ひゃあああああああああ!たじゅ…たぢゅげでええ!
ステア
ステア
…もう!あのビビりは!火炎…
エデル
エデル
…待て!ぼ…ぼぼぼ、僕がこいつの相手をする!お前たちはもう行け!
カンパニュラ
カンパニュラ
そんな…!でも…
エデルは静かに剣を抜いた。そして震えながら私たちの近くまで歩いてきた。
エデル
エデル
…ステア!防御魔法とかしとけ!
ステア
ステア
うわ…わかった!
エデル
エデル
吹っ飛べ!おりゃあ!
カンパニュラ
カンパニュラ
まってくだ…
私たちはエデルに突き飛ばされて防御したまま転がっていった。
少し気を失っていただろうか。私は起き上がる。
カンパニュラ
カンパニュラ
…!ステアさん!
起き上がった途端に大きな魔力を感じた。それは目の前にあった洞窟から来ているようであった。
ステア
ステア
…この洞窟から魔力を感じる…
カンパニュラ
カンパニュラ
…!それ本当?すごい!奇跡だ!素晴らしい!
運命か奇跡か…詳しいことはわからないが、とにかく、洞窟を進んで行ってみることにした。
エデルならきっと大丈夫。そう信じて…
カンパニュラ
カンパニュラ
ステアさん?何ぼーっと突っ立ってんですか。早くいきましょう!
ステア
ステア
もーっ。わかったよ。行けばいいんでしょ。行けば!

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