とても長いような沈黙を経て、メテヲさんは口を開いた。
「お前、人狼なんだろ」
呼び出されて、しばらく話をしてたんだ
そして、もうすぐ夜になるから、帰ろうとした時、背後からそう言われたんだ
「おかしいと思ってたんだ!
いつもおかしな研究をしているし、夜は一切姿を表さないから!」
「だ、黙れ!
そうやって、俺達を喰うつもりなんだろ!
お前ら人狼の言うことなんか、信じねぇからな!」
そうやって口論をしていたら…月が登って、夜になっていて…
気づいたら自分の手は真っ赤に染まってて…
あいつは、動かなくなってた
口ではそんな事を言っていても、その顔は泣きそうだった。
俺は何も言えず、メテヲさんの家を出た。
外に出て、気づけば昼になっていた。
少し経てば、もう、会議が始まるだろう。
そういえば、と思い出した。
ここにくる前、めめさんが青い顔で家へと戻っていったことを。
心配になって、それからめめさんの家へ向かった。
お店に入ると物音一つもしていなかったが、カウンターの奥に靴があった為、おそらくめめさんは居るだろう。
名前を呼んだが返答はなく、相変わらず静寂が続く。
もうすぐ会議が始まってしまう。
俺は悩んだ末…部屋に入らせてもらうことにした。
彼女は汗をかいて、息苦しそうに寝ていた。
呼びかけるが呻き声を上げるだけで、起きる気配はまったくない。
少し声を大きくしてまた呼びかける。
めめさんは無事に起き、汗を拭った。
人狼を処刑しなければ、めめさん達は死んでしまう。
しかし、俺達が生きる為には、全員を殺さないといけない。
めめさんが心配そうに、こっちを見てくる。
俺は、まともな顔を出来ているのだろうか。
俺達は村の真ん中へと向かった。
新作はマフィアパロに決定しました
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。