目の前には金髪の女性
今日の依頼人らしい
すると太宰さんが女性の手を取って跪いていた
心中のお誘いをした瞬間、国木田さんによって強烈なアッパーを喰らって
太宰さんは飛んで行った
国木田さんはそう言いながらズルズルと情報管理室に太宰さんを連れて行った
今のはかなりカオスな展開だったにも関わらず
さらりと流して話を続ける依頼人さん
話に聞き入っていると部屋から出てきた国木田さんがそう言った
大抵か...
私もなのか...
事務仕事だけで今日は終わるつもりだったのだが...仕方ない
中島さんと国木田さんに必要な物を聞きながら支度をしていると
突如言われた
そう言って見せられた写真には黒いコートを着た男が写っていた
...名前つけてないんだ
そうなんだ
一応写真を撮っておこう
役に立つかもしれない
((パシャッ
依頼人__樋口さんの案内で例の現場へ向かう
なぜかナオミさんも一緒だ
確かにそうだ
もし本当にここならば、その密輸業者は相当の阿呆だ
芥川...ってあの指名手配?
予定通り...という事は仕組まれていた
なんでだろう...
探偵社を消したいからか?
いや、なら突撃してくれば良かったのに
樋口さんは散乱銃で谷崎さんに向かって銃を撃った
ナオミさんが全て受け止めて、血だらけになってしまった
地面に倒れたナオミさんを抱き抱える谷崎さんの後頭部に
樋口さんが持つ銃口が向けられる
一気に雰囲気が変わった谷崎さんは異能力を使った
どんな異能力なのだろうか...
知っていたのだろうけど忘れてしまった
姿は見えないが谷崎さんの声が路地に響く
樋口さんはやけくそで回りながら辺りに銃をぶっ放していたが
背後から谷崎さんに首を絞められた
優勢に思えたが
事態は急変した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!