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校門で大飛を見つけた遥斗は、大飛の肩を叩いた。
大飛も元気に挨拶を返す。
遥斗は今日、勇次と話し合って、ある作戦を決行しようとしていた。
題して、「大飛に彪雅を意識させよう大作戦」。
事の発端は、昨日の放課後に遡る。
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大飛とはあまり話したことがなかったが、話してみたらなかなか気さくで、とても話しやすい性格だったことに驚いた。
勇次もそれに賛同した。
そしてさらに言葉を続ける。
遥斗は勇次に人差し指を向け、はしゃいだ様子で頷いた。
ゲラゲラと笑いながら遥斗が言う。
そんな遥斗の様子を見て、勇次には一つ思いついたことがあった。
「思いついたこと」を提案するため、勇次は口を開く。
勇次は目にギラッと光を宿らせ、遥斗を見た。
その提案を聞いた遥斗も遥斗で、目を輝かせる。
かくして、2人の「大飛に彪雅を意識させよう大作戦」は始まったのである。
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作戦その一「大飛に彪雅の話題を振る」。
遥斗は大飛に声をかけてから気付く。
_____やべぇ何話すか考えてなかった。
とりあえず彪雅の話…、と頭をフル回転し、遥斗が絞り出した話題は。
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勢い余って「意識させる」以上のことを聞いてしまった。
普通なら「友達として好きか」という質問と受け取られるのだろうが、というかそんな質問普通しないのだが、焦っている遥斗はそんなことには気付かない。
一方、わけの分からないことを聞かれた大飛は言葉を失った。
焦りまくる遥斗は声を荒げる。
_____やらかしたぁ〜…。
遥斗はあちゃー、と額に手を当てた。
焦りながら遥斗は大飛の前でバタバタと手を振った。
もう大混乱である。
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大飛はこれで合っているのかと半分探りながら返事を返した。
遥斗はなるほどと納得しながら胸を撫で下ろした。
_____良かった変に思われてない…。
一旦はその場を落ち着かせ、教室に入り各々の席に座る。
遥斗はこの出来事を共有するため、すぐに勇次の元へ向かった。
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初っ端からどストレートな質問をしてしまったことを伝えると、勇次は思いっきり遥斗を馬鹿にした。
遥斗はため息をつき勇次に謝る。
なおも笑いながら勇次が言った。
遥斗も気合を入れ直す。
真剣な話し合いだが、内容は友人の恋愛の手助けをしてやろうというものなのだから、なんとも微笑ましい。
2人は次の作戦を実行するため、大飛の元へ向かった。
to be continued...















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。