俺は元々体が弱かった
そのせいで運動もできないし勉強だってまともに出来なかった。学校も行けてなかったし、友達なんていなかった。唯一友達と言っていいのは隣の家の子
学校に行けない俺を見て父は毎回呆れたような顔をして罵倒した。そんな父を見ても何も言わない母、殴られそうになると止めに入ってくれる弟、
弟はよく気にかけてくれていた。勉強は自分で習った範囲を教えてくれたり運動もなるべく外に出ようと言って一緒に着いてきてくれた。家が全てであって家が世界だった俺は外を知らない。でもいつも弟が外を見せてくれた。こんな頼りない兄でもしたって、助けてくれた
どんどん症状が酷くなって一時期歩けなかった。急に倒れることもある、そんな俺の世話に疲れたのか、はたまためんどくさくなったのか、俺が寝ている間に弟を連れ父と共に家を出て行ってしまった
それが高1の時の話、
机の上には通帳と印鑑、
置き手紙にはもう戻りません、と、
涙なんて出なかった、唯一、悲しかったのは弟がいなかったこと、
やっぱり弟もめんどくさかったのか、
そりゃそうだ、
歩く時も支えてなきゃ行けないし、すぐ転ぶし、めんどくさいったらありゃしない、
俺でも嫌だ、
これからどうしようか、
1人じゃ何も出来ない、
誰か、と言っても誰もいないし、
じみな、に、事情を話す、?
ジミナっていうのは隣の家の子、
よく話しかけてくれていた。携帯なんて持ってないし、連絡は取れないから隣の家まで歩かなければいけない
それでさえも苦しかった俺は中々ジミナの家につかなかった
やっとの思いで着いたジミナの家のインターホンを押したら会いたかった人が
とりあえず上がって、と言われ腰を支えられながら家に入れてくれた
今までの事を話した。家族がいなくなったこと、弟すらもいなくて悲しかったこと、これからどうすればいいか、
そのあと帰ってきたジミナのお母さんに事情をジミナと一緒に話し、少しの間ここにいることになった
“いつもの”
それは昔、興味本位でしてみたキス、
2人でふざけてちょっとえっちな動画を見た時に真似をしていたのが癖になっちゃっていつも会う度にキスをするようになってしまった
このキスは必ず俺からする、そうしてってジミナに言われたんだけど、なにか意味があるのかな、
ジミナは何を見てなのか、日に日にキスが上手くなっていって俺はたまに腰を抜かしてしまう
ちゅ、っ、
ちゅ、くちゅ、
部屋のベッドに座っていた俺をゆっくり後ろに倒しジミナの胸の前に置いていた手を徐々に上へ持っていき片手で拘束すれば片方の手は俺の二の腕をいやらしく撫でる
ちゅく、ちゅ、ちゅ、
上顎を器用に擦り、歯茎をなぞる、俺の気持ちいい所を全て知り尽くしているジミナ。気持ちいいジミナの舌から逃げようと口の中で逃げ回る俺の舌に逃がすまいと絡みついて離さない、
逃げたい俺の舌と、逃がしたくないジミナの舌が追いかけっこすると引き立つ卑猥な水音
ちゅぱっ、
でもね、キスだけ、なんて昔の話、
今は、














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。