~ ジョンウ🐺side ~
車が宿舎に到着して
親日のメンバーはカグラから
「 話がある 」って呼ばれた。
皆は何が起こってるのか分からないけど、
それなりに理解しようと俺に顔を向けてくる。
俺は沢山の辛い事をメンバーにしてきたのに
まだそうやって、優しい顔を向けてくれるんだな…。
床に手をついて頭を下げる。
部屋の中は、シンと静まり返った。
この沈黙はなんなんだ、?
怒ってる、?怒ってるのかな、?
いや、……それは当たり前だよな。
ルトの震えた声に頭を上げてみたら
涙を流しながら、悲しそうに笑ってる。
他の皆もそうだった。
泣いてはなくとも、俺に暖かい笑顔を
向けてくれている。
ヨシヒョン……
ずっと苦しめてきたのに、
ヒョンにはずっと我慢させてたのに……
ボロボロと泣きながら謝る俺を
皆は抱きしめながら囲んでくれた。
ヒョン達の言葉につられてカグラさんを見た時、
俺の目はここ最近で
1番大きく見開かれたと思う。
嬉しそうに、笑ってる。
俺が見てきた彼女はずっと仏頂面で、
テキパキしてて
仕事をするために生きてるような人だったのに。
あぁ、そっか。
ずっとイオリに父親を殺されてから
塞ぎ込んできたんだもんな。
あぁ、俺、すっごい幸せだ。
心の中のつっかえが無くなって
ようやく自分に素直になれる気がする。
カグラさん、次は俺が
助けてあげるからね。ㅎ






















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。