耐えきって、何とか高校生。
高校でも、虐められていたことが広まって、
あの子なら、虐めてもいいんだ って
せっかく友達になった子も、離れていった
虐めなんて、自分の不満を人に当てて
ストレス発散をする、惨めな人間がすること、
そう考えると、虐められる方は虐めてくる人間より
階級が上だと思えるようになって、
何も思わなくなった。
___「橘さん、ちょっといいですか?」
朝、担任の先生に呼び出された。
私を虐めてる人達は、私がチクったのかと勘違いして、
少し、顔が引き攣っていた。
だっさい。
怒られるのが怖いなら虐めて来なきゃいいのに。
心の中でそう呟きながら
先生について行った。
向かった先は職員室だった。
__「お母さんが、」
お母さんが男に殴られて警察署にいるらしい。
そんなこと、私には関係ない。どうでもいい。
そう思ってるはずだったのに、
気づいたら、
鞄を持ってお母さんのいる警察署に向かって走っていた
私、お母さんに依存してるんだな。
あなた「お母さんっ、」
お母さん「あら、あなたちゃん。ごめんねぇ?」
抱きついてきたお母さんに纏っている匂いは
男物の香水の匂いだった。
頬が赤く染まっていた、
痛そうだった、私に比べたら、全然だけど。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!