類 の部屋で着る着ないの押し問答をしているのには
とてつもなく浅い訳がある 。
演技なのかどうか分からないが 、
しょぼんとした顔を見せる 類 が手にしているのは
大量のフリルがひらひら動いているメイド服 。
ハロウィンの仮装と称して
どうしても私に着せたいらしい 。
類 は寂しげな背中を見せて 、
手に持っていたメイド服を片付けようとする 。
… ジワジワと罪悪感が心を侵食して
胸が痛くなるけど 、 私は悪くないからね 。
負けた 。
… 完全に 類 の術中にはまった気がする 。
私の言葉を聞いた瞬間に
それはそれは弾けるように笑った 類 。
これ程までに清々しい笑みを浮かべる
自分の " 片割れ " である 類 を
殴りたいと思ったことはないと思う 。
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終わらなかったので続きます !
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ 22 : 00












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!