時間軸は梵天。看病は蘭、ココ。過呼吸表現ありです。口調・呼び方おかしいかもです。
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side 竜胆
現在時刻PM13:05
今日、朝起きたら頭痛がした。最近、書類整理とか取引とかユダのスクラップとか色々あって忙しかったから、その反動なんだろうなと思った。ただ、朝はそんなに酷くなかったし、何とかなるだろうと思って、兄の蘭を起こして事務所に来た。
それが間違いだったのかもしれない。昼の13時を回った今、頭痛が酷い。ずっと頭の内側から鉄パイプで殴られた時のような痛みが襲いかかってくる。
今事務所にいるのは、俺とボス、鶴蝶、そしてココの4人。他のメンバーは海外主張やらユダのスクラップやら取引やらで外出中。ボスはソファで寝ているし、鶴蝶とココはそれぞれの仕事の確認とか書類整理。俺は頭痛が酷いけど、デスクでパソコンとにらめっこ中。正直、ブルーライトのせいでまた頭痛が悪化しているような気がする。
そう呟いて予定を確認する。
この後は…ユダのスクラップ案件が15:00から。
メンバーは兄ちゃんと三途、俺の3人。
今の体調でスクラップ案件の仕事に行ったら、ユダの奇声とか、銃声とか、そういった音とか声に耐えることができるのかが分からない。
なんて考えていたら
と、兄である蘭の声がして、帰ってきたことを知らせた。兄の方を見ると、顔は返り血で少し汚れていたが、スーツはひとつの汚れもなかった。
ココが蘭にそう聞く
兄ちゃんとココがそんな話をしている間に、三途が入ってきた。三途も返り血で顔が汚れているが、スーツは汚れていない。そのまま三途はボスの所へ直行。
ボスと三途はそんな短い会話をする。
ココとの話が終わったのか、兄ちゃんがこっちに向かってきた
顔を洗ってきたら?と言う俺に、兄ちゃんは返事をして洗面所へ向かった。
そして、パソコンの方に向き直そうとしたとき
と、ボスに名前を呼ばれた。
急に名前を呼ばれたため、少し驚きつつもボスの方をみる。
…え?待って、バレた?
どうにか「いつも通り」を装って答える。
…ボス、勘良すぎでしょ…
ボスの勘の良さに降参して、正直に頭痛がすることを言う。けど、最後に「大丈夫だから」と付け足した
ココに「顔色が悪い」って言われて、「仕事は他の奴に回したら」と提案された。
ココは書類整理とかあるし、ボスはその書類の確認作業。望月はまだ外での仕事だし、明司は相談役としての仕事。鶴蝶も他に仕事がある。ユダのスクラップには、下の奴らを行かせられない。だから俺が行くしかない。本当は代わってもらいたかったけど、断った。
ボスも、その事がわかったのか「無理するな」と言ってくれた。
そう言って、ボスはソファから離れていった。
それから時間が経って、現在時刻15:01
兄ちゃんが笑いながらユダに話しかける。
俺らは今、事務所の地下にいる。今居る地下が、ユダのスクラップ場所。コンクリート張りの壁や床、そして天井にはランプが1つ、吊り下げられている。拷問器具はあるし、壁と床は所々血で赤黒く汚れていて、臭いがキツい。正直、頭痛がするのにこの場にいるのは本当に辛い。
兄ちゃんがユダの話を聞いている間、側について一緒に話を聞く。ユダの声が煩くて、頭痛が悪化していっている気がする。もう、はやく全て話してほしい。
そんなことを考えている間に、全て聞き終わったらしい。兄ちゃんはそいつに背を向けて
と、三途に声をかけた。
俺と兄ちゃんは少し離れた所へ移動する。
三途はユダの背後へ。
パンッ
銃声が1発。ユダの頭に銃弾が入り、前のめりに倒れる。
銃声が頭に響いて、小さく呻いてしまった。その声が聞こえたのか
と兄ちゃんが問いかけてきた。
迷惑をかけたくなくて、少し強がって返事をする。
兄ちゃんの言葉に「あ、そうだった」と思い出す。
そう言って、俺はスクラップ場所を出た。
ドアが閉まった後、「三途、戻るぞ!」という兄ちゃんの声と、「俺に命令すんな!…アイツは?」という三途の声が中から聞こえた。「竜胆はドアの向こうで待ってる」そんな言葉が聞こえたすぐ後、ドアが開いた。
そうして俺ら3人は地下から俺らが普段使う幹部の執務室へと向かった。
執務室に入り、戻ったことを伝える。
そのまま俺は自分のデスクへ。
だけど、いつの間にか気を張っていたのか、椅子に座った途端気が抜けて、今までで一番強い痛みが俺を襲った。その痛みに耐えられなくて、机に頭を伏せる。
急に頭を伏せた俺に異変を感じてこちらに来たのか、視界の端に兄のスーツが見えた。
兄ちゃんがそう声を掛けてくる。
…あれ、息が苦しい。
兄ちゃんが言った通り、呼吸がおかしい。
息するのって、こんなに難しかったっけ?
ちょっと、やばい。息が出来ないからか、頭が少しクラクラしてきた。
兄ちゃんの焦った声が少し遠くの方でする。あれ、兄ちゃんは俺の近くにいたはず…。自分の呼吸の音が煩い。
…近くで、ココの声がした。左手に、誰かの手が当たっている感じがする。多分、ココの手。
俺は途切れ途切れで答え、ゆっくりと体を起こしていく。
ココにそう言われて、兄ちゃんは俺を横抱きで持ち上げた。そのまま移動して、ソファに座らされる。
その後、すぐにココが隣に来た。
ココに言われたとおり、体をココの方へ倒す。
耳元で、トクトクとココの落ち着いた心音が聞こえる。
そう言われた後、口に少し分厚い布が当てられた。多分タオルだろう。
タオルをあれられた瞬間、何故か余計に息がしにくくなって、胸が痛くなって、胸元のワイシャツをギュッと握る。
ココに言われたとおり、ココの心音に合わせてゆっくりと息を吐く。
そう言われて、短く吸って長く吐くことを繰り返す。
そうすること数分…
呼吸が楽になり、ココに謝る。
ココがそう言ってくれる。
…急に言われた「帰りな」という言葉。
という意味がわからないというような声が出た。
また謝った俺に、ココがそう言ってくれた。
ボスが言ってたのか…
そう呟いた俺は、ボスのためにたい焼きを買ってこようと思った。
と、急にココと反対の方向から兄ちゃんの声がした。
そんな会話をして、俺らは事務所を出て家へと向かった
家に着いて、玄関の鍵を閉める。
短く会話をして、俺は寝室へ、兄ちゃんはキッチンへと向かった。
寝室に着いた俺は、のろのろとスーツを脱いで寝巻きに着替える。着替え終わったら、そのままベッドに寝転び、布団を被る。
そう思った俺は、布団の中で丸くなり目を閉じた。
…ど…い、りん…りんどー…
布団を肩に掛けながら体を起こす。
ただ、何かに凭れていないとグラグラするから、ベッドヘッドに凭れる。
それを見届けた兄ちゃんは、俺の額に手を当てた。
兄ちゃんが手を当てながら、そう言う。
そんな言葉を交わした後、兄ちゃんはベッドボード近くのベッドの上に座った。
兄ちゃんがそう言う。
俺は渋々答える。
パクッ
それから半分くらい食べたところでストップして、薬を飲んで寝転んだ。
そう言って兄ちゃんは扉の方へ向かう。
扉の前まであともう少しというところで、兄ちゃんの名前を呼ぶ。
兄ちゃんが振り返る。
俺は少し目を逸らしながら言う。
笑いながらそう言って、こちらに戻ってきて、優しく頭を撫でてくれた。
優しい声と暖かい手に包まれ、俺は瞼をゆっくりと落とした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!次はリクエストが来たので、リクエスト作品の予定です!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。