________________________________________________________光。
視界がうっすらと、だんだんはっきりと見えてくる。
なにもわからない。目が覚めたら急にこんな背景が目の前にあるんだから。
前に見える一本の太い木。
周りにもたくさん木が生えている。
もしかして・・・・森?
不自然な感触がした。
なんでこんな感触がするんだ?森の中なんでしょ?
下を見ると。僕は箱の中にいることに気づいた。
・・・これってなに?
・・・まさか
混乱してきて、僕は箱の正面を見た。
太く8文字で
「ひろってください」
そこで僕は思った。
なんで森にいることは疑問に思っていなかったんだろう。
__________________________________________________家。
何で家にいない?
え?なに?僕に話してるの???
こんな混乱してる時に??????
やっぱ、僕捨てられたのか・・・
まあ知ってたけど。脳が勝手に現実逃避してただけ。
この二人・・・赤い髪の人と、なんか黄色い人が、いい人かはまだわかんないし、___________________もしかしたら僕を誘拐しようとしてる悪い人かもしれない。
正直、あんま急に話しかけてきた人と話したいと思わないし
今までに感じたことのない、謎の「恐怖」で僕はしゃべることができなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!