グリムはご立腹であった。なにせ今日は朝から監督生がおらず、遅刻してしまいその上朝ご飯も食べてきていないのだ。
と不満を漏らすグリム
エースは驚いた。監督生の授業態度は良く、授業なんて滅多に休まないし、休んだとしてもそれは誰かのフォローをしているなどだ。そんな監督生が出席してない理由を聞くためにグリムの所に来たのだ。
それじゃあ、監督生は何処にいったんだ?
それは学園中にすぐに広がった。
そしてすぐに寮長達が集められた。今回はマレウスでさえも呼ばれた。魔力無しの監督生がこの学園から出るなんて不可能に近いことをやって見せたからだ。
そこにはグリムも呼ばれていた。なにせ彼、失礼この魔物こそが第一発見獣だからだ。
ハーツラビュル寮寮長、リドルは考え込んだ。監督生には迷惑をかけてしまったし、なにせ勉強を素直に教えて欲しいと頼む勉強熱心な子で気に入っている。
そんな監督生が行方不明と聞いて内心は焦っていた。
しかし、外部からの侵入などされておらず闇の鏡を使うにしろ、学園長の許可が必要だ。
そんな中で、どうやって消えたのか。
と珍しく真面目に会議内容に耳を傾けるのはレオナだ。
色々と世話になったという点もあるが、なにせ見た目が少女のようでどうしても気にかけてしまう。
この国では女性は尊いもの。(なんて良い世界)
自身の皮肉にも『レオナさんは、王を殺してでも王にはならないっていう点で良い奴だろ?』と当然のように言ってくる
そのお話は穏便の方ではない、と全員思ったが今はそんなことに対して煽るほど余裕もなく、スルーした。
コンコン
と学園長はキレ気味に言うと、相手は全く気にしておらず、
と言うと、マレウスは扉を魔法で開けた。(乱暴に)
ジャミルは少し肩を揺らしたが、すぐに中に入り経緯を説明しだした。
その時の監督生は焦っており、走っていましたが目が合うとその生徒に向かってこの袋を投げたそうだ。
ジャミルはそう言いながら、机のうえにその袋を置いた。
人からの預かり物なのに、中身を見てしまい監督生が行方不明と聞き、
タブレットから声が聞こえた。
イグニハイド寮寮長、イデアはタブレットから現状を見ており、普段親しくもない相手に監督生氏が渡すとはとんだ非常事態だと考えていた。
断言することが出来ないもの。それだけが全員の共通認識であった。
静寂を破ったのは意外な人物だった。
イデアだけが理解できている状態に面白くないのか、
と唸り声を出す。
と言うと、画面に表示された。
28.監督生
あの袋は今何処にあるんだ?
29.スカラビア寮生
それなら、副寮長に持っていったんだが?てか、アレ何?
30.監督生
は??…なら、急いで伝えて来い!!
その中身を見るなって!!!
31.スカラビア寮生
え…俺見たんだが?てか、スレにその特徴書いたが?
32.ハーツラビュル寮生
お前、マジで殺したい…。
33.オクタヴィネル寮生
待ってろよ。ポイントカード使ってお前特定してやる!!
34.スカラビア寮生
やめろ!?…てか、なんで監督生異界いんの?
35.監督生
いや、こっちも来たくて来たんじゃねぇよ。あの袋の持ち主の狙いがハーツラビュル副寮長だったから、それの邪魔したら、こっちに連れてこられたんだよ。
てか、♣さんって呼ぶが、今学園内にいるんだよな?
36.ハーツラビュル寮生
待って、急いで探してくる!!!
37.監督生
早めに教えてくれ。後、袋を絶対に♣さんがいたらだが、
開けるな。その瞬間、♣さんジ・エンドだからな。
38.ハーツラビュル寮生
監督生…副寮長どこにも見当たらない!!寮にも教室にも
♦️先輩にも聞いたが、「忘れ物取りに行ってくる」って言ってからまだ戻ってきてないらしい!!
リドルは顔を青くしていた。ずっと自分を支えてくれていた幼馴染がいなくなってしまっただなんて、
とイデアの焦り散らかした声と、もう諦めたかのような冷静さを取り戻したような声が聞こえてくる。
すると、スレに監督生から書き込みが新しくあった。
39.監督生
♣さんは絶対見つけるし、戻ってくるから。
イグニハイド寮長さんに伝えてくんない?
この世界に魔法では対処出来ない現象はあるのか?
また、それの被害は?
すいません、R18着きました。
まぁ…暴力表現、血しぶきあがりますし、まさかR18に入るなんて思ってもいませんでした。
すいません。





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!