第6話

第4話 里親
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2024/07/22 11:30
猫雷 孤月
猫雷 孤月
なんで分かっ…
猫光 金時
猫光 金時
いつから 一緒にいると思ってる?
猫光 金時
猫光 金時
もう1年になるんだ
猫雷 孤月
猫雷 孤月
そっか、もう…
猫雷 孤月
猫雷 孤月
もう1年になってしまう・・・のか…
猫光 金時
猫光 金時
…ああ。もうそんなに…
時間が経つのは早いな。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ふふっ、そうだな
猫光 金時
猫光 金時
何笑ってるんだよ…クスッ
猫光 金時
猫光 金時
ふふ…あっははははは!
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ぇあ、なんだよ急に
猫光 金時
猫光 金時
いや、楽しいなって思ってさ。
ずっと、ずーっとこんな時間が
続けばいいのに、って思って。
猫光 金時
猫光 金時
孤月だって、そう思うだろう?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ああ。そうだな。
確かに、楽しい。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ずっとっ…ここに居たい…
猫光 金時
猫光 金時
だからこそ孤月。
どうなんだい?
猫光 金時
猫光 金時
親に、やられているのかどうか
猫雷 孤月
猫雷 孤月
   ここで言ったら、金時に心配をかける。
   でも、ここで言ったら楽になれる。

   でもっ…金時にばっかり迷惑かけて、
   心配かけて…いや、金時は俺の事で
   心配するのか…?

   金時は俺の事を友達だと思ってるのか…?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
金時、ごめっ
猫光 金時
猫光 金時
言ってくれよっ!
猫雷 孤月
猫雷 孤月
!!
     びっくりした。

     普段はとても大人しい金時が、
     急に大声を出すから。
猫光 金時
猫光 金時
僕はっ、孤月のことが心配なんだっ!
猫光 金時
猫光 金時
孤月は、僕の、友達なんだから!
親友なんだから、言って欲しいんだよ…
猫雷 孤月
猫雷 孤月
しん、ゆう…?
猫光 金時
猫光 金時
ああ、そうだよ!僕と孤月は親友さ!
だからこそ、言って欲しいんだよ!
言ってくれよ!頼むよ、孤月…!
猫雷 孤月
猫雷 孤月
っ…分かった。
金時にこのことを伝えるのは、俺にとって苦痛だ。
金時にこれ以上心配を掛けたくないし、
親友だからこそ、ずっとこのままでいたいから。

でも、金時はそれを望んでいる。俺が、金時に
ちゃんと言うことを望んでいる。なら、やらないと。
金時が望んでいるなら。
親友が望んでいるなら、俺はなんだって──────





















       なんだって、する。




































猫雷 孤月
猫雷 孤月
ごめん。金時。俺が間違ってた。
親友が望んでるなら言わないとだよな。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
金時。俺は、親に、やられてる。
殴られたり、蹴られたり、たくさん。
ごめん…今まで黙ってて…
猫光 金時
猫光 金時
いや、いいんだよ。
言ってくれてありがとう。
猫光 金時
猫光 金時
やっぱり。大丈夫だ。
僕に作戦がある。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
!? ほんとか?
猫光 金時
猫光 金時
うん。それよりも、
親友として見てくれて、
言ってくれて嬉しかったよ。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
当然だよ。親友が望んでるなら
なんでもしないとだよな。
猫光 金時
猫光 金時
ああ。僕もそう思うよ
猫光 金時
猫光 金時
ニヤ…

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