第5話

第3話 親友
5
2024/07/21 04:01
猫光 金時
猫光 金時
孤月…だよね?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
うん、そうだよ。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
金時きんと
こいつは俺の友達、猫光 金時ねっこう きんと

年少の頃からずっと一緒で、
俺の事を1番良く分かってくれている。







でも。
義父さんのこととか、
虐待(っていうのか…?)のことは話していない。

なんでかというと、金時はとても心配性で、
少し悩みを話しただけで余計に心配してくるからだ。
本心を言うと、あまり気にしないで欲しい時が多い。
ただ、話を聞いてくれるだけで大きな支えだからだ。
猫光 金時
猫光 金時
…孤月。
猫光 金時
猫光 金時
なんでこんな夜中に
街を歩いてるんだい?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
それはっ…
猫雷 孤月
猫雷 孤月
…金時はどうなんだよ
猫光 金時
猫光 金時
僕は親がまだ帰ってきてないからね
猫雷 孤月
猫雷 孤月
あ…
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ごめん、金時…
猫光 金時
猫光 金時
いいよ
猫光 金時
猫光 金時
金時は少し寂しそうな表情を見せながら
「いいよ」と言った。
金時の親は、夜遅くまで仕事をしていて
まったく金時の心配をしないらしく、
金時も親に会うのは日曜日くらいだ、と言っていた。
だから、平日には親が帰ってくるまで
家に入れないらしい。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
知ってたはずなのに…俺の馬鹿ッ…!
本当に何をしているんだ俺の馬鹿。
猫光 金時
猫光 金時
いいんだよ孤月
猫光 金時
猫光 金時
それで、なんで君はここにいるんだい?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
俺は言い訳が思いつかなく、俯いた。
猫光 金時
猫光 金時
…?孤月、目が腫れていないかい?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
…!?そ、そんなことないっ、、、
蚊に刺されただけだよ
猫光 金時
猫光 金時
いや、蚊ではなく殴られたような…
まずい………そうだ金時は勘が鋭い。
そして観察力が高いんだ。
こんなことなら、ここまで来なければよかった。
猫光 金時
猫光 金時
…孤月。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
猫光 金時
猫光 金時
何かされているのかい?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
そ、そんなことないっ
猫光 金時
猫光 金時
じゃあ自分で?それともあの子達・・・・に?











  
          あの子達。

















それは、いじめっ子のことだ。
いじめっ子達は俺のことが気に食わないのか、
学校へ行くなり殴る蹴る,暴言を吐いたり、
とにかく色んなことをしてくる。
金時は、その時に助けてくれた唯一の人だ。
金時は正義感が強く、いじめや暴言なども許さない。
クラスの学級委員でもある優秀な生徒だ。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
ちっ、違う!
今はいじめられてないの
知ってるだろ!?
そう。金時が味方をしてくれるようになってから、
いじめっ子達は何もしてこなくなった。
たまに睨んでくることはあるが。
猫光 金時
猫光 金時
じゃあ誰に?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
………
猫光 金時
猫光 金時
言えないのかい?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
…コク
猫光 金時
猫光 金時
そんなに言いにくいのか、この僕にも。
猫雷 孤月
猫雷 孤月
うん。だから、今日はこれで───
お互い家に帰ろう、と言った瞬間。
猫光 金時
猫光 金時
親だろう?
猫雷 孤月
猫雷 孤月
──────────────ッ!?

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