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第1話

#6「クリムゾンアパート」前編
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2025/10/05 12:52 更新
霊夢レイム
う…あー?
目を覚ます。そこは見慣れたようで見慣れていなかった。ボロボロのアパートの一室。硬い布団も、ミニマリストのように何もない部屋も、霊夢の住居と殆ど変わらないが、一つだけ違うところがある。
窓がない。いや、外に通じる窓がないのだ。そのせいで部屋がカビ臭い。唯一隣の部屋に通じる窓はあるが・・・・・・・・・・・・・______________。
それは霊夢の自室ではない事を示している。だとすればそれを何と表すのか。
霊夢レイム
…「殺人デスゲーム」。
殺人ゲームのプレイヤー。霊夢の職業である。今回で六回目となるゲームである。
まさか、自分一人という事はないだろう。霊夢は他の参加者と合流する為、少しだけ物色してから部屋を出ようとした。










部屋を、出ようとしたが、








霊夢レイム
…ッ!
危険。脳が危険を感知していた。部屋から出るのは良くないというような雰囲気。一先ず部屋に止まった方が良い。
霊夢レイム
…隣の部屋。
隣の部屋だ。ここの窓。多分、人が居る。寝てるか起きてるかは分からないけど、一旦窓を開けた方がいいかもしれない。
そう思い、霊夢は窓を開けた。鍵は付いていなかった。その時、相手も同時に開けた。
霊夢レイム
ひゃっ!?
うわぁ!?
お互いに素っ頓狂な声を上げる。プレイヤーとしてはゲームが始まった瞬間から気を張っておくべきなのだが…まだまだ初心者の霊夢は、普通に驚いてしまった。相手がいつか見たような殺人鬼だったら、霊夢は既に死んでいた。
霊夢レイム
…こんにちわ?
こんにちわー。
初対面の相手だった。背が低くて、気の強そうな、金髪の女の子。
学生でありながらも普段人と話す機会の少ない霊夢。挨拶の仕方すら「これでいいんだっけ?」って感じである。
霊夢レイム
えぇっと…ねぇ、このゲームのルールって分かる?
金髪の女の子
ん?いや…だけど、ちょっとドア開けた時にヤクザ風な奴が居たな。
ああ、と心の何処かで納得してしまった。この外に通じる窓がないのもそう言うことだろう。要は戦後あたりに増えた売春用のヤクザアパートというやつだ。勝手に脱獄・・したら殺されるような。そうなるとこのゲームは______________
霊夢レイム
…脱出型、もしくは生存型ね。
脱出型______________建物、もしくは一定の区間から逃げ出せればクリア。
生存型______________ある一定時間生き残ることができればクリア。

今回のゲームなら、設定的にも脱出型が妥当かな、と霊夢は推理した。
霊夢レイム
他の参加者はいるのかしら?
金髪の女の子
いや?見てないな…ただ上階から音がした気がするから多分居るけど…生きてる保証はないな。
霊夢レイム
そう…これって、出たら死ぬと思う?
金髪の女の子
いや…ヤクザに追われるから逃げるか殺せって感じじゃないのか?
霊夢レイム
…そうね。






霊夢レイム
一先ず…どっちかが囮になって部屋から出ましょうか。

















じゃんけんをして霊夢が負けた為、囮となる。それなりに格闘には自信がある為、ヤクザ風のヤツらが襲ってくるのを対処する。そこを金髪の女の子が布団を加工してロープのようにしたもので絞殺する。ヤクザの持っていた銃は二人で山分けした。
金髪の女の子
ナイス!
霊夢レイム
そっちこそ。
金髪の女の子
じゃあ今から他のプレイヤーを見に行くか?
霊夢レイム
そ…うね。生きてるといいのだけど。
戦ってみて分かったことが3つある。一つ、このアパートは三階建てであること。二つ。霊夢達のフロアは二階であること。三つ、二階にはヤクザ風が七人居たことから、アパートのヤクザ風は恐らく21人であること。
そして、この階に二人以外の人間は居なかった。部屋も二部屋しかなかったから、二階ではまだプレイヤーは死んでいない。

つまり、一階か三階。どちらに行きたいかと言われると______________
霊夢レイム
…一階に行きましょうか。三階だと待ち伏せられると困るしね。
一階ならばプレイヤーを助ける事ができなくても逃げ切る事ができる。だが三階は追い詰められた時に飛び降りるしかない。落ちても多分死なないが、足を怪我すれば逃げる事が困難になる。避けたい。
金髪の女の子
そだな。私が聞いた音も銃声だったし。賛成だ。
…なんか初めて聞いた情報もあるが、霊夢は一階に進んだ。




















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