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第115話

3章 16話
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2026/02/17 07:19 更新
青龍斎玲奈との顔合わせの日がやってきた

入間は見合いのつもりはないので、特に蘭に何かを言うこともなく家を出てきた

きっと蘭はいつも通り仕事に向かったと思っているだろう

入間自身、仕事の延長線上のつもりだ

青龍斎と悔恨を残さぬため

そして、蘭が気にしている竜の存在を確認するためでしかない

孫娘の一目惚れなど、正直どうでもいい。見合いではないということを強調した上で、それでいいかと琥樹路から青龍斎に了承を得て会うこととなった

一応付き添いで、入間には琥樹路が、向こうからは青龍斎の当主である青龍斎真琴まことが来るらしい

とある料亭にて顔合わせは行われた

入間と琥樹路が着いた時にはすでに先方は来ていた

時間より随分と早い

それだけ入間と会うことを待ち望んでいると取るべきだろうか

個室に案内されれば、2人の人物が座っていた

青龍斎玲奈と思われる女性は、人間の中では容姿が整っているといっていいだろう。見合いではないと伝えたはずなのに、気合の入った華やかな着物姿だ

けれど、蘭という花嫁がいる入間には微塵も心を動かす魅力は感じられなかった

冷めた反応の入間に反して玲奈は入間を見るや、恥じらいながら頬を染める

それを見ても、入間には逆に不快感が襲ってくるだけだ
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
お待たせしました〜

陽気に挨拶をする琥樹路は誰に対しても同じ調子だ。たとえ相手が青龍斎の当主だとしても

玲奈の隣にいるアッシュグレーの髪の老年の男性が頷く

男性は顔や手にはたくさんの皺が刻まれているが、玲奈との血縁関係があることを感じさせる少しきつい目をしていた

きっと普通の者なら、その目でひとにらみされただけで縮み上がるだろう

もちろん、入間が動じるはずもなく、静かな眼差しで見据えている
青龍斎真琴
どうやらこちらが早く来すぎたようだ。お気になさらず

静かで、それでいて何事にも動じなさそうな重たい声

まるで動くことのない山のようにどっしりと落ち着いた肝の大きさを感じる

琥樹路とは全く逆の空気を持った人物だ

琥樹路と入間も席に着いて改めて挨拶を交わす
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
では、改めまして。こっちが僕の息子の入間です
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
入間です

相手が青龍斎ということもあって、入間も今回ばかりはきちんと相手に敬意を示し、頭を下げた
青龍斎真琴
私とは初めましてになるか。私は真琴。そして、隣にいるのが孫の玲奈だ
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
玲奈です。今日はお会いできて本当に嬉しいです

頬を紅潮させ、興奮を抑えきれない様子の玲奈に入間は軽く頭を下げた

言葉を返すことはなかったが、玲奈はそれだけで満足そうである

そんな玲奈を入間は失礼にならない程度に観察する

しかし、蘭が言っていたような龍の存在は確認できなかった

そして玲奈自身にも、なんら感じるものはなかった

ただの普通の人間の女性

むしろ、隣にいる真琴の方が只人ではない空気を発している
青龍斎真琴
玲奈や、入間さんで間違いないのか?
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
はい!このお方です!

玲奈は興奮気味に頷く。その視線は入間に釘付けだ

入間はというと、確認が済んだので既に帰りたくなっている

しかしあからさまに不機嫌な態度を取るわけにも行かず大人しくしている

こうした社交的なことは琥樹路に任せるのが無難だと分かっていた

琥樹路はニコニコとした笑みを変わらず浮かべている
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
それはよかった。長らく関わりの薄かった青龍斎と紫鬼龍の時代を担う者が仲良くできるなら喜ばしいことですから

暗に、玲奈が紫鬼龍に嫁に来ることはないと言っているのだが、玲奈には伝わっていないようだ
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
まあ、そんな

琥樹路の言葉を素直にそのまま受け止めて嬉しそうにしている

そんな玲奈に琥樹路が追い打ちをかける
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
入間の婚約者とも仲良くしてくれると嬉しいよ
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
婚約者……

一瞬で玲奈の表情が抜け落ちた。その目にはわずかな闘志が見える
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
祖父じい

玲奈は隣にいる祖父の袖をツンツンと引っ張る

すると、まことはにっこりと笑みを向けてから入間に向き直った
青龍斎真琴
入間さん。孫贔屓びいきに思われるだろうが、玲奈は器量もよくどこへ出しても恥ずかしくない子だ。どの家に嫁いでもうまくやっていけるだろう。だからどうだろうか。玲奈のことを考えてくれないかね?
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
私には既に花嫁と呼ばれる婚約者がいることは伝えていたはずですが?

一瞬琥樹路を見れば、怯えるようにこくこくと小さく何度も頷いている

自分はちゃんと言ったよと訴えているのだろう
青龍斎真琴
その花嫁というのは所詮庶民の出であろう?そんな娘より玲奈の方が相応しいと思わないかね?
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
思いませんね。私には蘭以上の存在などありはしませんので

まさに一刀両断

わずかな隙も見せぬ返しに、にこやかに話していた真琴の目が険しくなる
青龍斎真琴
玲奈がその娘より劣ると?
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
考え方の違いです。妖にとって花嫁以上のものなどない。どんなに美しくても、どんなに器量がよかろうと、後ろに青龍斎が控えていようと、花嫁を得ること以上の利にはならない

今度こそ分かりやすく真琴の眉間に皺が寄る
青龍斎真琴
紫鬼龍の当主としても同じ意見か?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
そうですね〜。僕は息子の花嫁のことを自分の娘のように認めているので
青龍斎真琴
青龍斎と手を組めば今以上の権力を手にすることができるのだぞ?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
うちは十分力を持ってますよ〜。それはそちらが一番よく分かっているはずですよね?

笑みを絶やさぬ琥樹路は、真琴の迫力の前でもびくともしない

見た目だけは気弱そうな琥樹路が、紫鬼龍の当主であることを垣間見ることができる瞬間だ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
そもそも、花嫁ではない人間が妖の伴侶になることはできませんので

妖の世界では常識的なその話を入間が口にすると、真琴はふっと鼻で笑った
青龍斎真琴
紫鬼龍の次期当主でありながら知らないようだ。我が青龍斎の直系の血を引く娘ならば、花嫁でなくとも妖に嫁ぐことができるのだぞ

今度は入間の顔が険しくなり、隣にいる琥樹路の顔をうかがえば、否定するかと思った琥樹路はこくりと頷いて肯定を示した

これには入間も驚く
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
本当ですか?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
そーなんだよねぇ。初代花嫁の血を引く娘は、なぜか妖との間にも子を成すことができるんだ
青龍斎真琴
つまり、花嫁でないことは拒絶の理由にはならない

初めて知ったことだったので、一瞬言葉に詰まった入間だったが、自身の気持ちが揺らぐことはない
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
たとえそうだったとしても、蘭以外の者を私の伴侶として迎えることはない。絶対に

そう、絶対にだ

強い意志のこもった眼差しを真琴に向ける

互いの視線がぶつかり合う

先に折れたのは真琴の方だった
青龍斎真琴
なるほど。噂には聞いていたが、妖の花嫁とは思いの外厄介やっかいなもののようだ。玲奈、帰るぞ
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
えっ、お祖父様!?

年齢を感じさせない動きで立ち上がる真琴に、玲奈は驚きを隠せていない

そして入間も、これほど簡単に納得すると思っておらず内心驚いていたが、そこはやはり青龍斎の当主。一筋縄ではいかなかった
青龍斎真琴
とりあえず今日はただの顔合わせだ。目的は果たした。だが、諦めたわけではない。お前は彼を望んだ。仮にも青龍斎の娘であるお前が、何処の馬の骨とも知れぬ者に負けるわけがなかろう?
青龍斎   玲奈
青龍斎 玲奈
はい!そうですよね。私が願って叶わないことなんてないんですもの

いけしゃあしゃあと、よくもまあ入間の前で言えたものであるが、真琴も玲奈も願いが叶わぬとは思ってもいないようだ
青龍斎真琴
それでは失礼するよ。またお会いしよう。その時は玲奈の伴侶として会いたいものだ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
あり得ませんね。そんなこと天地がひっくり返ろうとも起こり得ない

もう入間は青龍斎に対して敵意を隠すこともしなかった

鋭く真琴を睨みつける
青龍斎真琴
その威勢がどこまで続くか見物ではあるな。我々には龍のご加護があるのだよ。望みが叶わぬことなどありはしない

そう不敵に笑い、真琴と玲奈は部屋を後にした

二人の姿が見えなくなるや、ダンッと入間は机に拳を叩きつけた
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
うんうん、よく我慢したねぇ。偉い、偉い

琥樹路はポンポンと入間の肩を叩く
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
俺が蘭を手放してあの女をめとることなど絶対にあり得ねぇ!!💢
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
うんうん。そうだよねぇ。……でも、何故あそこまで自信満々なのか気になるねぇ。青龍斎の当主ともあろう者が何の根拠もなく言うとも思えないけど……

途端に真剣な顔をして考え込む琥樹路に、入間は自身を落ち着かせるように息を吐いてから琥樹路を呼ぶ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
父さん
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
なんだい?
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
父さんは初代の花嫁のことをどこまで知っていますか?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
何か気になることでもあるのかい?

少しの沈黙の後、入間は話すことに決めた

自分では知らないことも、当主である琥樹路なら持っているかもしれないと
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
蘭が、先程の女がいる所に龍を見たそうです
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
龍?

琥樹路が目を丸くする

それだけ龍という存在は、妖である入間達からしても想像上の生き物に近い

青龍斎が龍に守られていることは聞いていても、その龍がどんな存在かまでは知らないのだ。それを実際に目にしたという者も聞いたことがない
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
二度。それも、欄にしか見えない龍です
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
それは変だねぇ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
ええ。ですが蘭が嘘をつく理由もありません。龍といえば、青龍斎を護っていると言い伝えられている存在です。そしてその龍といえば、初代の花嫁。紫鬼龍の祖先に嫁いだとされる最初の花嫁が龍の加護を得ていたという話は唐さんも知っているでしょう?父さんは初代の花嫁について何かご存知なのでは?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
初代の花嫁ねぇ……
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
父さん?

珍しく琥樹路が眉間に皺を寄せた真剣な顔をしている

そうしてみると、やはり入間と似ているなと思える
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
初代の花嫁については詳しくは分からない。けれど、紫鬼龍の当主に口伝で受け継がれていることがある。とてつもなく胸糞の悪くなる話だよ。聞きたい?
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
はい

蘭に関わるかもしれないことを、入間が聞かないという選択肢はなかった
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
それは遠い遠い昔、まだ紫鬼龍の名もなかった遥か昔のこと

そう琥樹路は話し始めた
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
神事を執り行っていた青龍斎に1人の神子がいた。彼女は後に最初の花嫁と呼ばれ、僕達の祖先である鬼に嫁いだ。彼女は人ならざる力があったと言われている。その力の源は龍。彼女は龍の加護を持っていたんだ

ここまでは入間でも知っている話だ

恐らく入間だけでなくても、妖なら知っている者は多いだろう
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
どういう経緯で、何故突然、人間が妖の伴侶になれたかは分からない。けれど、彼女が鬼の伴侶となって以降、花嫁と呼ばれる女性が現れ始めたのは事実だ

流石の琥樹路でもその辺りのことは詳しく知らないらしい
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
鬼の伴侶となった最初の花嫁は、鬼との間に1人の男児を産んだ。夫婦仲は良くて、とても仲睦なかむつまじい幸せな生活を送っていたようだね。それと同時に、花嫁の子は過去にない強い霊力を持っていた。そしてそれは伴侶である鬼の力すらも高めた。一族は喜んだ。さらに龍の加護を持つ花嫁の力により、鬼の一族は一気に妖の頂点へと上り詰めたんだ。けれど……
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
何があったんです?

琥樹路の表情が曇る
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
ある日、鬼と花嫁は引き離されたんだ。花嫁の生家である青龍斎によって
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
何故青龍斎が?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
花嫁には龍の加護があった。その加護により力をつけた青龍斎は、神事において国に意見をできるほどの権力を手に入れていた。けれど、花嫁が家を出たことでその勢いに陰りが見え始めたんだ。それを危惧した青龍斎は花嫁を連れ戻し、一族の男と結婚させた
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
鬼の伴侶がいるのにですか?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
そうだよ。青龍斎によって無理矢理連れ戻され、さらには結婚を強要され、その後、花嫁は一族との間に娘を産んだ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
鬼の一族は何をしていたんですか?

もし自分だったら、そんなことになる前に殴り込みに行っていただろうと、入間は憤る
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
鬼の一族も何もしなかったわけではないんだよ。けれど、当時は妖と人間の仲はそれほど良好ではなかった上、霊力の強い人間も多かったんだ

今は強い霊力を持っている人間は稀であるが、当時は違った。それ故に、いかに鬼の一族といえど、簡単に連れ戻すことができなかったのだと察する
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
ようやく鬼が花嫁を連れ戻すことができた時には、花嫁は病にかかり虫の息だった。本来なら龍の加護を得ているはずの花嫁が病に倒れるなどあり得ない。けれど、その時には花嫁から龍の加護は失われていたんだ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
それは何故?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
龍の加護は一族の男との間に産まれた娘へと受け継がれていたんだよ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
加護とは受け継がれるものなんですか?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
分からない。けれど、娘へ加護が移ったのは確かだ。それ故に鬼の一族は龍の加護を持つ青龍斎に手を出すことができず、そのまま花嫁を連れ帰ることしかできなかった。そうして花嫁は短い生涯を終えたそうだ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
……確かに胸糞の悪くなる話ですね

入間は不快感に眉をひそめる
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
だろう。せめてもの救いは、花嫁は最後の時を、愛する夫と息子に見守られてったということぐらいだ

果たしてそれは救いだったのか

大切な人達を残して逝かねばならないことが……

真実は花嫁にしか分からない
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
青龍斎の娘は花嫁でなくとも妖と結婚できるというのは?俺は初めて聞きましたが
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
今話したように、青龍斎の娘には龍の加護が受け継がれる。それにより、人間でありながら妖に近い存在となったんだ。だから、妖との間でも子を成すことができるんだよ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
その話が口伝でしか受け継がれていないのは何故ですか?
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
青龍斎とのいらぬいさかいを起こさないためだろうね。青龍斎はそれ以後、直系の娘に龍の加護が受け継がれている。たとえ花嫁によって霊力を強くした鬼であろうと、下手に手を出すことができない強力な加護だ。当時の当主は争うのではなく静観することにしたのだろう

もしも自分だったらと、入間は思わずにはいられなかった

もし蘭が同じような目に遭ったら、龍の加護など関係ない

一人ででも青龍斎を潰しに向かうだろう

何故祖先はそうしなかったのか理解に苦しんだ
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
僕が青龍斎と龍について知っているのはそれぐらいだよ。蘭ちゃんが見たっていう龍が、青龍斎と関係があるものなのかは僕にも分からない
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
そうですか。ありがとうございます

立ち上がって部屋を出ようとした入間の背中に、琥樹路が声をかける
紫鬼龍  琥樹路
紫鬼龍 琥樹路
入間君。青龍際には気をつけるんだよ。龍の加護は本物だ。君が思っている以上に青龍際は厄介な相手だよ
紫鬼龍  入間
紫鬼龍 入間
……たとえそうだとしても、蘭に何かしようとするなら相手になります

真琴も玲奈も諦めた様子はなかった。ならば蘭に危険が及ぶかもしれない

そんなことを入間が許すはずがなかった

敵に回るなら、蘭に危害を加えようとするのなら、龍だろうと青龍斎だろうと、すべからく入間は排除するだけだ

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