第32話

参拾壱話【 塩分 】
1,390
2024/11/10 10:28 更新
大耳
ちょ、大丈夫か赤木?
赤木
ごふっ……
尾白
あ、赤木ー!!!!
むせ返ってその場で膝と両手を床について、大袈裟な反応を見せる赤木。
そないにまずいか?そんなわけないけどな、やってちゃんと分量通りに作ったで?
そ…そないにまずいん?
ちょ、誰か飲んでみぃ!
ツムが飲んでみぃや
嫌やわ怖い!
サムこそ飲んでや!
あなた
んー…?
不思議に思いながら、近くにあったボトルを手にして一口飲んでみた。
そんなにまずかないように感じるけどな…
てか普通のスポドリやないか?
み、神狐さんっ?そ、それ俺のですけど…
あなた
え?あ、ごめんな
味見してみたかってん
ストロー拭くわ
いえ、大丈夫ですそのままください。
あなた
…?そ、そうか…
そのまま侑に手渡すと、侑はえらい緊張した様子でストローを口にしようとする。
そんなにびびらんでも普通のスポドリやって…
ちょ、待てや
お前それはないわ、きもすぎひん?
きもないわ、一般男子高校生なら皆こうするやろが
お前のはなんやきもいわ、やから俺に寄越せ
はぁ!?アホ抜かせ、俺のや!
また訳のわからん争いが始まった…
ほんと、この双子の喧嘩の火種はどこにでもあるな…
角名が携帯を構え、銀や尾白が双子をなだめ、赤木は呻き、大耳はそんな赤木の様子を見て…
場は完全に混沌と化したところに、北がすっとやって来た。
そして侑が持っていたボトルをひょいっととったかと思うと、何事もなかったかのようにそれを飲んだ。
き、北さん!!
そ、それ神狐さんが飲んだやつで…
角名
おっほほ w
面白い展開
あなた
北、どない?
尾白
神狐もなんやつっこめや、恥じらいとかないんか…?
……これ、塩入っとる?
あなた
お、よぉわかったな
あなた
スポドリの塩分だけや足りひんかと思うて塩入れてみたんよ
赤木
え………それって、どんくらい…?
あなた
え?まぁ元々塩分含まれとる飲み物やからそこまで入れとらんよ
大さじ1ぐらい?
尾白
アホかぁ!!!入れすぎや!!!
赤木
え…塩分過多になってまう…!!
大耳
せめて小匙1やろ
大ブーイングをくらった。
なんでや、別にそこまで味に支障来しとらんやろ
やって最初の粉と水だけのやつ飲んでみたらあまりにも薄かったんやもん、あんなんで塩分補給できるとは思われへんわ
の…飲みたいけど飲みたない…!
飲めやツム!
飲まへ…んっ!?
治が侑の口に、治のボトルのストローを突っ込んだ。
侑はしぶしぶ飲んだようだが、すぐに表情が変わった。
うっ…
銀島
あ、侑ー!!!!
角名
(逃げよ)
待てや角名ぁ…
お前も道連れやぁー!!!!
角名
ちょ、待ってほんとに飲みたくな
角名
うえええ…
…と、こんな感じでどんどん犠牲者が出た。
私にとってこの味はちょうどええんやけどなぁ…なんでや?
あなた
私なりに皆の身体心配して塩入れたんやけど…こないなことなると思わんかったわ
あなた
ごめん、次からやめるわ
私がそう言うと、一瞬場が静まり返った。
…と思ったらまた一段と騒がしくなった。
こ…これぐらいなんのその…!余裕で飲めますわ…!
せや…!神狐さんが俺らを思うて作ってくれたんです、寧ろこの塩加減が最高ですわ!!!
赤木
これからもスポドリ、作ってくれや…!
あなた
そ…そうか?
ほんなら次からも塩…
神狐
あなた
…ん?
普通に体に悪いから、やめとき
あなた
あ…はい
…人間にとっては体に悪いんやな、これ…
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