あれよあれよと丸め込まれて結局部屋を見せる事になってしまった。
入ったばかりでよかったかもしれない。本当に。生活してる部屋とか同級生にあんま見られたくない。
誰から?とりま近い人っしょ。そんな会話を聞いているとチーン!と音が鳴ってエレベーターの扉が開いた。
因みに部屋割りは教師の計らいなのか何なのか仲のいいいつもの男子3人女子3人のこのグループ…?は同じ階(当たり前だが男女別である)に部屋がある。
男子棟2階にエレベーター側から見て小鷹、羽河辺、俺。
女子棟はよくわからないが亜久里曰く3人とも同じ階なのだとか。女子会が出来るとはしゃいでいた。
小鷹の掛け声でガチャリと扉が開く。
お邪魔します、と挨拶して中に入らせてもらうと…
心操もかよ!と嘆いている小鷹にちょっと申し訳なく思いながら部屋を軽く見渡す。
ダンボールが残っているもののそこそこ普通だ。まぁかなりごちゃっとしている所もあるが。
ファンなのだと言っていたホークスのポスター。謎のサボテン。本棚に入りきらなかったのか床に積まれた漫画や雑誌。
そして一番「普通じゃない」ものは…
どこか気高い雰囲気を纏う鷹。止まり木の上で俺達の事をじっと見ている。
そういや鷹飼ってるとか言ってたっけな。
そうだぞ、とでも言うように小さく鳴いた鷹…あるじを見る。
…名前すごいな。今更だけど。
羽河辺ルーム
次に入らせてもらったのは羽河辺の部屋。
家具はシックな色で統一されており壁には一面の本棚。本棚。本棚。観葉植物に本棚…
コイツこんなに本好きだっけ?
本棚が多い事を除けば社会人のような部屋だった。社会人の部屋知らないけど。
ニッコリ笑ってべりっと小鷹を引き剥がした羽河辺を見て関わらない方がいいと判断してそーっと離れる。
やっぱりコイツ何やってるんだ。
心操ルーム
もうどうにでもなれと諦めて扉を開く。
鷹と本棚まみれの後に見られんの本当に嫌なんだけど。何であんな個性的なんだよ2人共。
遠慮のえの字もなく入ってはわちゃわちゃしている5人(妖守はぼーっとしてるが。)を遠い目で見る
褒めてるんだか貶してるんだかよくわからない評価を頂いた。
嘘だよ嘘嘘ー!私はぽいなーと思っただけで!いやかっこいいぞ!?と弁明の言葉を口にする3人にため息を吐く。
…彼氏の部屋がこんなんだったら嬉しいよね選手権って何?
なんかよくわからないけど腹が立ったので出て行ってくださいと促す。
みんな俺に何か恨みでもあるの?本当に。
ゴー!!と妖守の腕を引っ張ってエレベーターに乗った女子達を見送る。
え、女子の部屋もなんですか…?と言うか妖守大丈夫かな。
なんかデジャヴだな…と思いながらとりあえず追いかける事にした。
ちゃぷがき














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。