side rimrさん
そう言いながら、目の前に目を向ける。
背中には、彼女の重みがほんのりと乗っていた。
…髪が、ふわりと顔にかかる。
紅い瞳は、笑顔でこちらをのぞき込んでいた。
心底残念そうに、草むらからhnちゃんが顔を出す。
…馬は、当たり前のようにhnちゃんの前で寛いでいた。
どれだけ懐かれたらそうなるんだよ…
そう言いたい気持ちを胸にこらえ、笑顔で言う。
…gnmsさんを連れてったようなクソ野郎の事は
後で手を下せば良いし…
そんな甘いハッピーエンドは、
いつも俺以外の誰かのものなのに。
…そう言って、男の人が俺達に立ち塞がる。
清々しい腹立たしさをこめて、その言葉は放たれた。
…そいつは、当たり前のようにgnmsさんに掴みかかる。
髪の毛を直にもたれ、
綺麗なロングヘアは弱々しくなってしまっていた。
…茶髪の髪が、紅い瞳が、活発な口元が、優しげな頬が、
揺れる。
それが、どうしても許せなかった。
自分自身とすら思えない、
憎々しげな言葉が自分の口からでる。
…正直、殆ど記憶はないけど。
gnmsさんの耳元で、そいつはそう言う。
…俺の事は、相手にしてすらいない。
そう呟いた瞬間、そいつは血に伏していた。
…東の方にある技巧の1つ、合気道。
少し臭いせりふは、hnちゃんが呼んでくれた警察の音で
掻き消えていくのだった。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!