僕はこの2人の会話を聞いてしまった
先輩が出ていく?
この学校を?
じゃあもう二度と会えないの?
でも、僕は忘れたんだ
忘れたはずなんだ
そう思っていたのに僕の足は動いていた
先輩、嘘が下手ですよ…
嫌いなら、なんで泣くんですか?
先輩は昔からそうでしたね
僕は結局最後まで先輩の笑顔見れなかった
笑わせてあげられなかった
これがジミンの言ってた、僕の弱さ?
僕はこの子と別れた
やっぱり僕は人を好きになれない
僕にとって先輩はどういう存在だったのだろう
僕の元カノであり、
雲の上の人でもあるような気がする
先輩はもう僕に会いたくないと言うけど、
僕はまた会いたい
ジミンは謝るの無理だとか言ってたけど、
会ってきちんと謝りたい
僕の気持ちを先輩に包み隠さず全て言いたい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。