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第2話

#ペット達
34
2024/06/29 16:17
ぱちっと目が覚める
ラギ
……、またダンボールの中で寝てた…
ニェン
起きたか、ガキンチョ
ラギ
……、
はじめましての人だ…
……話せないや、
ニェン
…なんか話せよ、ガキ
ラギ
……、ガキじゃない……、ラギ…、
ニェン
……ふん
ニェン
名前を言えるくらいは出来るんだな
ラギ
……そんなに馬鹿じゃない…、
ニェン
んなの分かってる、
ニェン
俺はmasterにだけ従う。
ニェン
お前に命令されても無視するからな、いくら妹だとはいえ甘ったれるなよ。
ラギ
…Yes……、
ニェン
ふん…
ラギ
……君の名前は?
ニェン
教えてどうすんだ、知っても意味ねぇだろ。
そう言って軽くあしらわれる。
ラギ
…そうしたら、仲良くなれるかなって思って……
ニェン
……ニェン、俺の名前だ。そのちいせぇ頭でちゃんと覚えるんだな。
そう言っては頭を掴まれる。
ラギ
…ぃた……、
ニェン
いい反応するじゃねぇか、くくッ…
そう言うと目の前のその人は私の頭を掴んだまま笑っている。
怖い、どうしよう、どうしたらいいのかわかんない
痛い、痛いのは……
ニョン
ニェン…、離してあげて……、
ニェン
あ?何だよ、お前。
ニョン
いくらmasterじゃないからとはいえ、彼女はか弱い女の子だよ…、離してあげよう……、
ニェン
……チッ
そう言うと彼は私の頭を離し、私をそのまま突き放した。
ラギ
…っ、
ニェン
あ"ー…めんどくせぇ。早くどっかいけよ、ガキ。
そう言って彼はどこかへ行ってしまった。
ニョン
……だ、大丈夫ですか…、?
ラギ
ぅ……ううん…、大丈夫…だよ……
さっき助けてくれた人は、あわあわとしながらも私を心配してくれた。
ラギ
あの…貴方、の名前は…?
ニョン
あ、わ、私は……ニョン…
ラギ
ニョン…くん、私はラギ……
ニョン
ラギ…、よろしくお願いします…、ラギ。
とても優しい人…、
ラギ
……、あ、あの…あの人が言ってたmasterは…
ニョン
あ、嗚呼…、私たちのご主人様は…、きっとラギのお兄さんですよ…、一番上のお兄さん……
ラギ
…あ、あの人か……
ニョン
……
ラギ
……
気まづくなっちゃった…
ラギ
あ、あの…
ニョン
は、はい…
ラギ
敬語、なくてもいいよ……、それに…、仲良くしたい……、
ニョン
!meow…
少しだけ仲良くなれた気がする…
少し経ってからニョンくんは自室に戻って行った。
する事が無くなったから、私は探索に。
ラギ
……ここの家の構図、少し変だな……、
ここは元から私の家なはずなのに、全く住んでいた感覚がないのだ。
不思議に感じてしまう。
セバスチャン
はッ…はッ……
ラギ
…、大丈夫……?
セバスチャン
ひっ!?
そう驚いて彼は腰を抜かしてしまっていた。
ラギ
ご、ごめんね、…私……まだ君とあったこと無かったね、私…ラギ。
驚かせてしまったことに罪悪感を感じて謝罪をしては、自己紹介をし
ラギ
…貴方の名前は?
セバスチャン
………俺は、…セバスチャン……
ラギ
セバスチャン…、
少し変わった名前だなとは思うものの、とにかく何をしようとしてるのか問うことに。
ラギ
そんなとこで……、何してるの、?
セバスチャン
…出口を探してるんだ、俺は自分の家に帰らないといけないんだ……、
セバスチャン
だから、邪魔しないでくれ……、
ラギ
……、わかった、出来るだけ…協力するよ、
……だってセバスチャンが願ってる事を優先しなきゃ。
セバスチャン
た、頼むから…ランダルとか言う奴には居場所を教えるなよ……、
ラギ
……、わかった。
何でかは分からないが、言わないようにしよう。
ラギ
私…、今から探索するから、またね。
セバスチャン
……、嗚呼。
そう言って私は探索を続けた。
続く

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