🚨この注水操作は中止できません
警告音が空間に響き渡る
即座に水が狭い空間を満たしていった
私は苦無を2本壁にぶっ刺し、その上に乗る
隔壁以外はそこまで頑丈ではないのだ(中也も壊してたしね)
重水らしいから操れるのかわからなかったけど、普通にいけそう
実際川の水とか海水とか操れるわけだし、水の範囲って結構広いのかな
あっという間に私が立っている苦無のところまで重水が溜まったところで、私は手を重水に向けた
ボコボコボコッ🫧🫧🫧
重水が浮かび上がって球体になる
私は空いたスペースに飛び降りた
目先の隔壁に狙いを定める
私は昔から1か100の人間だ
だから異能力は基本防御でしか使わない
攻撃に使うと強すぎて相手が死ぬか弱すぎて私が殺されるかだからだ
だからこそ今ここで出せる全力は
私自身も威力を知らない
私は腕を思いっきり上から下に振った
重水は真っ直ぐ隔壁に当たり、その振動が地面を伝って足に響いた
ドカァああアアアアアアアアン💥💥💥
中也side
🚨警告!警告!
太宰を撃った後、遠くから聞き覚えのある警報が聞こえた
太宰がムクッと起き上がる
フョードル目線だと俺が太宰を撃ち殺したように見えるのだろうが、俺は重力操作で弾丸を直前で止めていた
ま、肩に撃ったやつはマジで撃ったけどな
・・・相変わらず気に食わねぇやつだ
あと数分で自分が死ぬかもしれないっていうのに、呑気に喋ってていいのか?
・・・やっぱり気に食わねぇ
たかが一人死ぬのがなんだ
そりゃ仲間だったら俺は100%助けに行くが
ほぼ確で敵とわかってて助けに行くほど俺は馬鹿じゃない
俺よりも仲間に対して冷徹だったお前がなんでそんなに変わっちまったんだ
歴代最年少幹部さんよ
・・・本当、気に食わねぇ
なぜアイツがまだ闇の世界にいるのに
お前は光の世界に平然と立ってるんだ
誰よりも闇の世界の住人のクセによ
ドォオオオオオオオオン💥💥💥
とんでもない爆音が耳の中で響いた
何かが破裂したような音だ
太宰は足の痛みに顔をしかめながら立ち上がって音がした反対方向へ歩き始めた
さっきはああ言ったが、太宰のあの歩くスピードじゃ確実に間に合わない
何者かが、俺の横を通り過ぎた気がした
気のせいかもしれない、けど、さっきの爆音からしてこの階に誰か別の人間がいることは確実だった
目の前にあった腹立つ太宰のデカい背中が消えた
さっきまでは確実に片足を引きずって歩いていたのに
ふと下を見ると、仰向けになって目を見開く太宰と
太宰の頭と足を地面にぶつからないように支える
あなたの下の名前の姿があった
俺の声がムルソー内に響く
ムルソー内であなたの下の名前の名前思いっきり叫んじまった・・・
あなたの下の名前は不機嫌そうに俺を見る
あなたの下の名前がそう言いながら太宰の足と肩の手当てをする
相変わらず凄い速さだ
太宰は大人しくあなたの下の名前の手当てを受けていた
昔見た光景と一緒だ
そのあとは時にフョードルによる攻撃もなく、難なく最上階へ行くことができた
懐かしい感じだ
あなたの下の名前と任務に行ったことはほとんどなかったが、この3人で任務にあたった時は必ず大成功してたっけ
負傷者も少なかったし
たまにはこういうのも悪くないな












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。