第135話

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2026/02/25 21:00 更新








禰󠄀豆子
あなた!
あなた
はいなんでしょうあなたですよ
禰󠄀豆子
見て!
禰󠄀豆子
おやぶんと取ってきた!
あなた
伊之助と?
あなた
わ、めっちゃ綺麗などんぐり
あなた
ありがとね







任務と鍛錬の間に蝶屋敷にいる禰豆子と遊んでいると、珠羽が飛んできて、肩に止まった。








禰󠄀豆子
えっと……
あなた
珠羽
あなた
ごめんね、私もう行かなきゃみたい
禰󠄀豆子
うん!
禰󠄀豆子
ばいばい!
あなた
うん、バイバイ







そう言ってその場を後にして風柱邸に向けて足を動かし始める。



ゆっくりと。









珠羽
別にあソこでも良かッたぞ
あなた
いや、いやな予感がした
珠羽
ふん
珠羽
合同強化訓練ダ!
あなた
……やっぱりってこと?
珠羽
柱稽古トも言う
珠羽
柱たちカら直々に訓練しテもらエる!
あなた
嘘でしょ
珠羽
まずは音柱ダ!
あなた
はぁ??
あなた
地獄ってことか
あなた
いつから?
珠羽
明日!
あなた
はーーー
あなた
平和な世の中満喫するからじゃあね、明日までずっと寝てやるから
珠羽
オイ見回り
珠羽
今日ダロ!
あなた
えぇぇぇ
珠羽
見回りノ奴は少シ軽くなる、ラしい
あなた
そんな訳なくない?
あなた
宇髄さんだよ?
珠羽
……ウン
あなた
はー
あなた
Ein Sklave eines Konzerns zu sein, ist hart社畜って辛いね











最近というには起点がはっきりしすぎているが、最近。


禰豆子ちゃんが日の光を克服してからなのか、上弦の月が半分欠けたからか。









鬼の出没はめっきり減った。

 


人が不自然に消えたところへ行っても、そこには鬼の痕跡こそあれど誰もいない。







ルカさん曰く、「空間系の血鬼術か」だ。








だからいくら見回れど、鬼の姿を見つけることは叶わず刀を振ることもなかった。
















そして、夜が明けた。










あなた
あーもう憂鬱
クルト・バルシュミーデ
ほんとにな
宇髄天元
なーにシケた顔してんだよ
宇髄天元
おら、こんなに集まったんだぜ?







心底楽しそうに笑った宇髄さんの後ろで、太陽が燦々と輝いている。





最近は鬼化の薬の服用を減らしているので、そこまで不快に思うことはない。










宇髄天元
さァて
宇髄天元
俺様の修行は至って簡単
宇髄天元
体力をつけてもらうってだけだ
クルト・バルシュミーデ
ワーイ音柱サマヤッサシー
あなた
ナンテ簡単ナンダー
宇髄天元
だろ?
宇髄天元
ということでお前らにはまず、そこの山の麓を十周してもらう
.
はぁ!?
.
嘘だろ!?
宇髄天元
最後列には俺様がついてやるから安心していいぞ?
宇髄天元
あー、クルトとあなたと栗花落、お前らはもう五周走れよ
あなた
はぁ???
宇髄天元
遅かったら昼飯抜きだからな!
宇髄天元
それじゃ、よーい、始め!









その合図を聞いて反射的に走り始める。






十五周満足に走れるくらいの速さの、少し上で走る。










あなた
カナヲ、久しぶり……だよね?
栗花落カナヲ
うん
あなた
あぁ良かった
あなた
重い刀下げながら走んなきゃいけないとか大変すぎでしょ
クルト・バルシュミーデ
俺は倍なんだけどな
栗花落カナヲ
クルトは二刀流だったの?
クルト・バルシュミーデ
そう
クルト・バルシュミーデ
二つ刀があれば威力も手数も二倍だからな
栗花落カナヲ
ふぅん
栗花落カナヲ
伊之助みたい
クルト・バルシュミーデ
栗花落カナヲ
あとあなた、軽くなった?
栗花落カナヲ
それか筋肉がついたのか……
栗花落カナヲ
身軽になった、気がする
あなた
……そ、そうそう
あなた
今まで持ってたものを大体下ろしたんだ
栗花落カナヲ
そう








前よりはずっと、饒舌になってる気がする。






普通に答えてくれたし、口数も増えたし、自分から話し始めた。


正直、炭治郎関連以外で話しかけられるとは思ってなかった。










宇髄天元
お前ェらやっとかよ!
宇髄天元
まだまだ遅っせェな!
クルト・バルシュミーデ
なんで元忍と同じようにできると思ってんすか!!






五周くらいかけて周回遅れを出したら、どやされた。






割と早めのペースで進んでた気がする。








宇髄天元
ほら、ペース上げろ!
あなた
はぁぁ!?






すでにヘロヘロになっている先輩方の尻を文字通り叩きながらの声が、遠くからする。






一瞬三人で顔を見合わせ、ため息をついてからペースを二段階くらい上げた。 










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