会い、え?
コロコロと進んでいく展開に追いつけないでいる自分に焦る。あいみょんさんが路上ライブに誘ってくれて約3週間が経った。自分の単なる体調管理のせいでライブに行けなかったのが妙に重く、出来ればあいみょんさんが店に来ないことを願ったこともあった。でもどうしても忘れることが出来なかった。あの後ろに背負っているギターを取り出して、いつか弾いているところを見られる日が来るといいなとか、シンガーソングライターであるあいみょんさんにとって音楽とはどういうものか聞きたいなとか、気がついたら色々なことを考え、妄想していた。で、3週間も経っているというのに、俺は我慢できずに電話をかけた。
もう忘れられているかもしれないのを前提に。
なのに、覚えてくれていたもなにも
“会いに行ってもいい”?
そんなの。
そして慌てて付け加える。
俺が言い終わる前に彼女の声が被さり、ツーツーツーという音が聞こえる。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。