キッチンから、いつも通り軽快な音が響いていた。
包丁を持ち、慣れた手つきで野菜を切っていく。
次の瞬間。
指から、ぽたっと赤い雫が落ちた。
慌てて駆け寄る丈一郎。
恭平も駿佑も謙杜も、顔色を変える。
和也はイスに座り、手当てをしてもらいながらキッチンを見守ることになった。
……が。
数分後。
一気にキッチンが戦場と化す。
離れたところで、それを見ていた大吾と流星。
バタバタ走り回る兄たちを見て、流星はきょとん。
その様子を見て、和也が思わず声を出す。
一気に飛ぶ的確な指示。
和也の声が入った途端、キッチンが少しずつ落ち着いていく。
しばらくして。
テーブルに並んだ、少し不格好だけど、ちゃんとした晩ごはん。
少し照れたように笑う。
その横で、大吾は流星を抱っこしながら、嬉しそうに眺めていた。
ぱちぱちと、真似するみたいに小さく手を叩く。
ドタバタだったけど、
なんだか一番あったかい晩ごはんになった気がした。
雑ですみません‼︎












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。