投稿遅くなってすみません…
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リビングに、二人の声がぶつかる。
床に広げたおもちゃの間で、駿佑は拳を握り、謙杜は睨み返していた。
次の瞬間、駿佑の手が伸び、謙杜の腕に当たった。
大きな音はしなかった。
けれど、謙杜の表情が一気に曇る。
謙杜はおもちゃを置き、その場を離れようとした。
その一言に、駿佑の足が止まる。
謙杜はそのまま部屋の隅に座り込み、膝を抱えた。
駿佑は立ったまま、どうしていいか分からず、唇を噛む。
少し離れたところで見ていた恭平が、低い声で言う。
その言葉通り、いつもならすぐにまた言い返すはずの謙杜が、黙り込んでいた。
呼んでも、返事はない。
和也は二人の間に入り、しゃがんだ。
否定は早かったが、声は弱い。
責める声ではなかった。
淡々としていて、だからこそ重い。
駿佑はぎゅっと目を閉じた。
謙杜の肩が、ぴくっと動く。
その言葉に、謙杜がゆっくり顔を上げた。
少し間を置いて、駿佑が頭を下げる。
謙杜はしばらく黙っていたが、やがて小さく口を開いた。
和也は二人を見て、そっと笑った。
和也の合図で、駿佑が一歩近づく。
次の瞬間、二人は同時に抱きついた。
その様子を見て、丈一郎が肩の力を抜く。
流星の声に、空気がやっと柔らぐ。
その夜、双子はいつもより近くで眠った。
ほどけかけた手を、確かめるように繋いだまま。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。