第9話

🌸
1,957
2020/03/25 16:03
無一郎side
あなた

行ってきます

と、あなたは僕を置いて

街へ出かけてしまった

置いていかれるなんて思ってもみなかった
無一郎
無一郎
あなた…
あなたが居なくなった家は

いつもよりガランとしていて

どこか寂しかった
無一郎
無一郎
あ…
庭から舞ってきたのか

足元に桜の花びらが落ちていた
無一郎
無一郎
懐かしいな…
僕はあなたと出逢った日を思い出す

あれは今みたいに桜が綺麗な時期だった

あの頃の事はよく覚えてる

あの日、僕とあなたは

運命に導かれて出逢ったんだ
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