小説更新時間: 2025/12/10 09:56
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マイクを置いて、世界を掴む (青) ver

- ミステリー
- デイリーランキング最高 164 位(ミステリー)
- 最後に嘘をついたのは
信じてた。
本気で、あのメンバーでならどこまでも行けると思ってた。
“仲間”って、そんなに簡単な言葉じゃなかった。
一緒に笑って、一緒に泣いて、同じ夢を見てきた。
信頼は、積み上げた時間の中で、いつの間にか家族みたいになっていた。
それなのに――
一番大切なことだけは、誰にも言えなかった。
「もう、歌えない」って。
誰にも見せたくなかった、壊れていく自分を。
怖かった。
失望されるのが、迷惑をかけるのが、何より、
“信じてくれていた彼らの顔が歪む瞬間”が。
だから、逃げた。
突然、何も言わずに。
裏切り者として、全部を投げ捨てて。
あの瞬間、自分が信じていたものは全部、崩れた。
何より、自分自身への信頼さえ。
――声が出ない。
――歌が響かない。
――誰も、もうそばにいない。
それでも、記憶の中で、確かに自分は歌っていた。
あのとき、信じてたものは全部嘘じゃなかったと、
自分だけでも信じていたかった。
たとえもう二度と、戻れなくても。
たとえあの場所に、自分の居場所がなくても。
これは、“信じていた”すべてを失った人間が、
それでも、自分を取り戻そうともがく物語。
マイクを置いて、世界を掴む。
声がなくても、心だけはまだ、ここにある。
本気で、あのメンバーでならどこまでも行けると思ってた。
“仲間”って、そんなに簡単な言葉じゃなかった。
一緒に笑って、一緒に泣いて、同じ夢を見てきた。
信頼は、積み上げた時間の中で、いつの間にか家族みたいになっていた。
それなのに――
一番大切なことだけは、誰にも言えなかった。
「もう、歌えない」って。
誰にも見せたくなかった、壊れていく自分を。
怖かった。
失望されるのが、迷惑をかけるのが、何より、
“信じてくれていた彼らの顔が歪む瞬間”が。
だから、逃げた。
突然、何も言わずに。
裏切り者として、全部を投げ捨てて。
あの瞬間、自分が信じていたものは全部、崩れた。
何より、自分自身への信頼さえ。
――声が出ない。
――歌が響かない。
――誰も、もうそばにいない。
それでも、記憶の中で、確かに自分は歌っていた。
あのとき、信じてたものは全部嘘じゃなかったと、
自分だけでも信じていたかった。
たとえもう二度と、戻れなくても。
たとえあの場所に、自分の居場所がなくても。
これは、“信じていた”すべてを失った人間が、
それでも、自分を取り戻そうともがく物語。
マイクを置いて、世界を掴む。
声がなくても、心だけはまだ、ここにある。
チャプター
全3話
1,554文字
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