5年くらい前、僕はお父さん、お母さん、僕の3人で暮らしていた。
お母さんの笑顔が、何よりも好きだった。
別に学校でも嫌われている訳では無かった。
というかクラスのムードメーカー、てな感じかな?
〜学校〜
もう、毎日が楽しくてしかたがなかったんよ。
でも、ある日見ちゃったんだ。
あの日、夜寝れなくてリビングに行った時…
バコッドガッ
お母さんがお父さんに、
暴力を振るわれていた。
お父さんは僕に気づいていない。
お母さんに「隠れて」と、口パクで言われた。きっと僕を守るためだろう。
僕は辛くて胸が苦しくなりながらも、必死に隠れた。
少し様子を伺ってみると…
ドガッ
ドガッガコッ
嘘だ。こんなの嘘だっ!!!
今までの幸せな空間は、全て「嘘」で出来ている、なんて…っ!!!
お父さんとお母さんが仲良しなのは「演技」なんだって…!そんなの…っ!!!
そこからはあんまり覚えていないけど、お父さんとお母さんは離婚した。
それは覚えてる。
僕はもちろんお母さんについていった。
そんなある日…
すぐに再婚した。
きっと今度はいいお父さんができる…!
そして、5人と出会った。
これからは優しいお父さん、大好きなお母さん、一緒に居たら楽しそうな5人、そして僕で暮らせるんだ…っ!!
そう、思っていた。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。