第6話

2-4 優ちゃん、徹夜明け!?
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2026/02/15 09:00 更新
(なまえ)
あなた
……そういえば、気になることがあるんだよね

家に帰ったあと。

国語の小テスト対策の勉強の息抜きに、カンジ君とおしゃべりをしていたら、ふと疑問が口に出ていた。
国語 カンジ
国語 カンジ
気になること、ですか?
(なまえ)
あなた
うん。今日ね、前に話した優ちゃんが、カンジ君達のことに疑問を持っていたの。お姉ちゃんが言うには、前にも存在を不審がっていたらしいし...

私が今日あったことを話すと、カンジ君は目を丸くする。

科目男子たちは、「神様のとりはからい」とやらによって、違和感なくこの世界の生活になじめるようになってるらしくて。

まわりの人たちの記憶はちょっとだけコントロールされてるから、とつぜん私たちの家に住みだした男子たちに疑問を持たないようになってるはずなの。

それなのに、どうして優ちゃんだけが「おかしい」って思うんだろう?

なにか、「神様のとりはからい」が効かない理由でもあるのかな……?
国語 カンジ
国語 カンジ
うーん...。何故かは分かりませんが、とにかく成島さんには気をつけましょう。ヒミツがばれてしまうとやっかいです
(なまえ)
あなた
うん。そうだね

カンジ君の言葉にしっかりと頷き、気合いを入れる。

...それにしても、まだまだわからないことだらけだなぁ...。カンジ君達の存在、周囲との関係、寿命をのぼすための条件……。

これから、少しづつでも分かっていくと良いんだけど……。
国語 カンジ
国語 カンジ
...さて。そろそろ勉強を再開しましょうか。
(なまえ)
あなた
あ、うん!

そうだった!今は国語の勉強中だったよー!

私は慌ててノートに向き直る。

えーっと…?この時の登場人物の気持ちを答えなさい..……?
(なまえ)
あなた
わーん!本の中の人の気持ちなんて、分かるわけないよー!😭
国語 カンジ
国語 カンジ
あなたさん、落ち着いてください...。ほら、ここにヒントがありますから……( ˊᵕˋ ;)

私はヒーヒー言いながら、問題文のキャラクターと向き合った。






–––翌朝。

いつものようにみんなで朝ご飯を食べていたら。

ピンポーン

インターホンの音が鳴った。
大福 小梅
大福 小梅
あらあら。こんな時間に、めずらしいわね

席を立つおばあちゃん。

不思議に思いつつ玄関のほうを見ていると、すぐにおばあちゃんがもどってきた。
大福 小梅
大福 小梅
まどちゃんとあなたちゃん、そしてケイくんにお客さんよ
花丸 円
花丸 円
え、わたし?
(なまえ)
あなた
へ、私に?
算数 ケイ
算数 ケイ
オレ?

三人の声がかさなる。

なんでこの組み合わせ?

私たちは首をひねりながら、三人で玄関にむかう。
成島 優
成島 優
おはよう、まる!あなたと算数くんも!

玄関に立っているのは、優ちゃんだった。
花丸 円
花丸 円
ゆ、優ちゃん!? ど、どうしたの……?

その姿を見て、私はおもわず言葉をうしなった。

いつも花丸満点に美少女な優ちゃんが、ボサボサ頭で、目の下にクマをつくってる!?

いったい、なにがあったの……?

イメージ画↑
成島 優
成島 優
やっと完成したから、すぐに持ってきたの。待たせてごめんなさいね
(なまえ)
あなた
え?あの、完成って、なにが……?
成島 優
成島 優
ふふ。苦労したわ

優ちゃんは目をギラリと光らせて、ばばんっと、ぶあつい紙の束をかかげた。
成島 優
成島 優
名付けて、『ぜったいにビリを脱出できる、走力トレーニングメニュー』よ!

えっ……。

ええええええぇっ!?
(なまえ)
あなた
ト、トレーニングメニュー?
成島 優
成島 優
そう!三人の『ビリになりたくないから運動会に出たくない』って気持ちについて私なりに深く考えた結果、走力アップをめざすのがいちばん良いんじゃないかと思ったの。家にある医学書や、図書館の本をかたっぱしから読んでまとめたのよ。夢中になって作業していたら、夜が明けていたわ!

クマがくっきりうかんだ目を見ひらいて、フフフと笑う優ちゃん。

予想外の展開に、私とお姉ちゃんはぼうぜんと立ちつくす。

さすがのケイも、口をぽかんとひらいたまま、だまりこんでいる。
成島 優
成島 優
これから三週間、私が責任を持って三人のトレーニングにつきあうわ!運動会までには、きっとビリを脱出できる走力が身につくはずよ。そのうえで、もう一度、運動会をボイコットするかどうか決めてほしいの。努力して苦手なことを克服するって、簡単ではないけれど、とてもすばらしいことだと思うから

まっすぐな瞳で私たちを見る優ちゃん。

手渡された紙の束は、ずっしり紙の重さ以上の重みがある気がした。
(なまえ)
あなた
(優ちゃんは私たち三人のために徹夜までして、これをつくってくれたんだ……)

私が運動会を休もうとしたのは、カンジ君のために国語の勉強をしなきゃいけないっていう理由だ。

「ビリになるのがいや」というのは、休む理由をつくるための嘘であって...。

なのに優ちゃんは、何一つ疑わずにメニューを作ってくれたんだ。
花丸 円
花丸 円
えっと……その……

言葉につまるお姉ちゃん。

お姉ちゃんだってかくしごととかをしているから、後ろめたいよね……。

黙り込む私たちの手を、優ちゃんはぎゅっとにぎった。
成島 優
成島 優
ねぇ、まる、あなた。私は、二人に運動会に出てほしい

優ちゃんの真剣な表情が、胸につきささる。

でも、ただ真剣なだけじゃなくて……とても必死で、不安そう。

その表情を見た途端、考えるより先に口が動いていた。
(なまえ)
あなた
...優ちゃん。私、トレーニングやってみる!
成島 優
成島 優
え、本当に!?
花丸 円
花丸 円
わたしも。トレーニングがんばってみるよ!
成島 優
成島 優
まるも...!よかった!

私たちの返事に、優ちゃんはうれしそうに笑って。

こんどは、ケイくんのほうを見る。
成島 優
成島 優
算数くん。あなたは?
算数 ケイ
算数 ケイ
オレは……
成島 優
成島 優
まだ迷ってるのね。わかった、ひとまず保留ということにしましょう。私とまるとあなたのトレーニングの成果を見てから決めてくれても、おそくはないから!

優ちゃんのいきおいにおされて、ケイくんは「いや、その……」と、うまくこたえられないまま。
成島 優
成島 優
大丈夫よ、二人とも!一緒にがんばろう!

そう言って、優ちゃんはグッと両手でガッツポーズをつくると。

ルンルン、軽い足取りで帰っていった。



私たちは、しばらくその場からうごけないまま、玄関の扉を見つめていた。
算数 ケイ
算数 ケイ
……すごいな。これ、本当に一晩でつくったのか……

ケイ君はこまりはてたように顔をしかめながら、優ちゃんが置いていった紙の束をぱらぱらとめくる。
算数 ケイ
算数 ケイ
オレは成島を甘く見ていた。まさかここまでするとは……
(なまえ)
あなた
私もびっくりだよ!優ちゃんって凄いね...
花丸 円
花丸 円
そうだね。優ちゃんは、本当にわたしたちのことを思って、このメニューをつくってくれたんだよ。その思いをムダにするなんて、わたしできないよ……

私がお姉ちゃんの言葉に頷くと、ケイ君はちいさくため息をついた。
算数 ケイ
算数 ケイ
オレは反対だ。勉強と運動の両立は、かんたんなことじゃない
花丸 円
花丸 円
わかってる。それでも……わたし、がんばってみる
(なまえ)
あなた
カンジ君のために、運動会のために…。どっちもやり切ってみせるよ!

不安だけど、やるしかない。

勉強だって、ずっとやってこなかったのに、点数を一気にアップできた。

運動との両立って考えてこなかったけど、カンジ君のためだと思ったら、いくらでも頑張れるはずだ。
(なまえ)
あなた
(よし。今日から、ますますがんばらなきゃ!)

私はそう決意をかためて、みんなのいる居間へともどった。
夏海 パール
夏海 パール
狂ったような優ちゃんを作りたすぎて、挿絵(?)を入れてみました!
夏海 パール
夏海 パール
結構似てるんじゃないですか!?
夏海 パール
夏海 パール
にしても変わりすぎですよね...w 優ちゃん恐るべし!
夏海 パール
夏海 パール
そういえば次、漢字テストがありますね...!
夏海 パール
夏海 パール
...え、待って。カンジ君の元に行くシーン、どうしよ(((
夏海 パール
夏海 パール
……何とかなりますよね☆
夏海 パール
夏海 パール
それでは、おつ海!
ネズミさん
ネズミさん
(次回大丈夫か??)

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