第28話

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2025/12/30 07:00 更新
スワロウテイル事務所

夜愛とまどかは

二人で仲良く(?)ご飯を食べていた
有月夜愛
久々にこんな美味しいの食べた…
恵美まどか
君、普段どんな生活してるんだよ
有月夜愛
朝起きて仕事して夜寝たり寝なかったりする生活
恵美まどか
聞いた僕が馬鹿だった
有月夜愛
え?
踏分誠一
寝てない状態で仕事できるんか?
幹部いうたらそこそこ大変やろ
有月夜愛
大丈夫大丈夫
そんなにきつい仕事じゃないよ
踏分誠一
ほんまか?
有月夜愛
ほんとに大丈夫
恵美まどか
ご馳走様ー
誠一、片付けよろしく
踏分誠一
皿くらい自分で運べ!
恵美まどか
えーめんどくさいじゃん
有月夜愛
私が運ぶよ
ちょうど食べ終わったし
踏分誠一
え?すまんなぁ
わざわざお客さんに手間かけさせて
有月夜愛
いいよ、せめてものお礼だし
そう言いつつ台所に消えていく夜愛を

まどかは意味ありげに見つめていた
恵美まどか
(少しくらい探っても悪くないよね)
有月夜愛
さてー
誠一は台所で洗い物をしており

健三はまだ帰ってきていない

つまり現在居間には夜愛とまどかの二人きりである
有月夜愛
少し二人で話そうか?
恵美まどかくん
恵美まどか
奇遇だね、僕もちょうどそう思ってたんだよ
有月夜愛
有月夜愛
事務所に来てからずーっと君の視線が痛いのだけれど…
私、何かしたかな?一応君の上司だよ?
恵美まどか
当たり前だろ?
君だって僕の記録者のことを容疑者でも見るような目で観察してたじゃないか
お互い様だよ
有月夜愛
心外だなぁ
そんなふうに捉えられてるなんて
恵美まどか
まぁ、流石にわかったでしょ?
誠一はただのお人よしだって、もちろん健三のことも
有月夜愛
バカでもわかるよー
無駄な疑いかけなけりゃよかった
恵美まどか
自業自得だね
お疲れ様
有月夜愛
当たり強くない?
…あ、そういうこと
恵美まどか
何?
有月夜愛
ベーつに?
んじゃそろそろお暇しよう
恵美まどか
早く帰ってー
じゃないと僕寝れないし
有月夜愛
あ、そうそう
有月夜愛
___________________
有月夜愛
じゃ!
ばいばーい!
恵美まどか
君も十分お人よしだな
夜愛が去った後、まどかは独り、言葉をもらした
神柴健三
ただいま戻りました
おや、有月さんはもう帰ってしまわれましたか
夜愛が立ち去ってから十数分後、健三が事務所に戻ってきた
踏分誠一
オレが台所におったうちにふらっとな
全然気づかんかったわ
神柴健三
それは誠一くんが愚鈍だからですね
踏分誠一
おい!
踏分誠一
お、恵美起きとったんか
珍しいな
恵美まどか
ん?うん、まぁ
踏分誠一
ええ人やったよな
生活は心配やが
踏分誠一
そや、健三
今度紅茶でも差し入れたったらどうや
神柴健三
馬鹿言わないでください
幹部ですよ?本来関わることさえ難しいでしょうに
恵美まどか
別にー、いいんじゃない?
恵美まどか
誠一みたいな、純粋な善意くらいがちょうどいいんだよ
踏分誠一
ほれ!
神柴健三
その程度でドヤ顔ですか…
恥ずかしい
踏分誠一
腹立つなぁ…
恵美まどか
あ、伝言頼まれてたの忘れてた






____『紅茶とご飯、美味しかったって伝えといてくれない?』
有月夜愛
戻りましたーっと
ミス
おかえりー
テリー
なんだか嬉しそうね
いいことでもあった?
ミス
今日は確か…スワロウテイルか
有月夜愛
うーん、なんかねー
有月夜愛
家族っていいなーって
有月夜愛
なんてね
さー仕事仕事ーー
夜愛は知らない

その後ろ姿を見たミスとテリーが

顔を見合わせて微笑んだことを

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