第11話

可愛がられる妹
1,417
2025/09/29 14:20 更新
*******続き*******


白石のマンション前に到着すると、
緋山があなたの下の名前をそっと抱き起こした。
緋山美帆子
緋山美帆子
「ほら、降りるわよ」
(なまえ)
あなた
「ん~……ひやま先生……ありがと……」
あなたの下の名前はうわごとのように呟き、
緋山の胸に頬をすり寄せる。
緋山美帆子
緋山美帆子
「はいはい。明日になったら覚えてないってパターンだね」
緋山は呆れ顔をしながらも、どこか嬉しそうだ。

白石が同期たちに向かって小さく頭を下げた。
白石恵
白石恵
「みんな、ありがとう。ここからは私が」
藍沢耕作
藍沢耕作
「ああ。任せた」
藍沢が短く答え、藤川がニヤリと笑う。
藤川一男
藤川一男
「白石~、ちゃんと水飲ませろよ。明日“二日酔い姫”にならないようにな」
白石恵
白石恵
「ええ、わかってる」
白石は笑みを返し、
あなたの下の名前の肩をそっと抱えて玄関へ。

その背中を、緋山が一歩だけ追って、
小声で呼びかけた。
緋山美帆子
緋山美帆子
「……白石、ひとりで大丈夫?私も付き添おっか?」
白石恵
白石恵
「ありがと、でも緋山先生が寝るとこがないから……大丈夫よ」
緋山美帆子
緋山美帆子
「そっか、そうよね。もし何か困ったらすぐ連絡して」
白石恵
白石恵
「うん。ありがとう」
扉が閉まる寸前、あなたの下の名前がかすれた声で呟いた。
(なまえ)
あなた
「みんな……だいすき……」
その一言に、外に残った同期たちが同時に息を飲む。
藤川がにやけながら小声で言った。
冴島はるか
冴島はるか
「もう、あなたの名字先生、本領発揮(笑)」
藤川一男
藤川一男
「……やられたな」
緋山美帆子
緋山美帆子
「こんな、お酒の飲み方知らない子、いるんだね(笑)」
藍沢耕作
藍沢耕作
「いや、お前も同じようなもんだろ(笑)……特に、昔はひどかった」
藍沢が小さく目を細めると、
緋山美帆子
緋山美帆子
「はぁ?ーー」

緋山が鋭く睨み、また言い合いが始まる。
冴島と藤川は目を見合わせ、笑った。
藤川一男
藤川一男
「もういいや。やらせとけ、このふたりは」
冴島はるか
冴島はるか
「そうね、止めても無駄ね(笑)」
こうして楽しい夜は、
あっという間に更けていった。
白石の部屋――
深夜

白石は、ふらふらのあなたの下の名前を両腕で支えながら、
ようやく自分の部屋へ連れ帰った。
白石恵
白石恵
「はい、着いたよ。もう少しだけ頑張ってね」
(なまえ)
あなた
「……しらいしせんせぇ……お水……」
白石恵
白石恵
「うん、ちょっと待ってね」

靴を脱がせ、リビングに座らせると、
あなたの下の名前は力なく白石の肩にもたれかかった。

白石はキッチンから水を持ってきて、
ストローを差し出す。
白石恵
白石恵
「はい。ゆっくり、ね」
あなたの下の名前は子どもみたいに一口飲んでは、
くたっと白石に体重を預ける。
(なまえ)
あなた
「…んっ、美味しい。しらーしせんせーこれ、おいしいよ」
白石恵
白石恵
「ただの水だよ…(笑)」
(なまえ)
あなた
「……しらーしせんせー、やさしい……」
白石恵
白石恵
「はいはい、もう寝ようか」
(なまえ)
あなた
「えー、お風呂入らなきゃ〜」
白石恵
白石恵
「だーめ、無理無理。こんな状態じゃ、危ないって。お風呂は明日の朝」
(なまえ)
あなた
「えー、でも〜これ、パジャマじゃないから〜寝れない〜」
あなたの下の名前は服の袖を引っ張って見せる。
白石恵
白石恵
「はいはい、じゃあちょっと待ってね」
白石は自分のクローゼットから、
Tシャツとショートパンツを引っ張り出す。
白石恵
白石恵
「はい、これ。貸してあげるから。着替えて」
(なまえ)
あなた
「んー、ありがとう〜」
そういいながら、Tシャツを手に取るも、
あなたの下の名前はベロベロすぎて、
首のところに手を通している。
白石恵
白石恵
「ふふ(笑)それ、首だから。手はこっち」
結局、白石が着替えも手伝ってやる。
(なまえ)
あなた
「しらーしせんせー、ありがとう〜だいすき〜」

白石は苦笑しつつも、
布団を敷いて枕を用意してやる。

あなたの下の名前は白石の腕を掴んだまま布団に入ると、
眠気に負けてすぐに夢の中へ。
(なまえ)
あなた
「ーースゥ……ッーースゥ…ッ………」
💤
白石恵
白石恵
「ふふ、本当かわいい……おやすみ」
白石はあなたの下の名前の髪を撫でながら、 
起こさないようにそーっと腕を外す。


そして、静かに電気を落とした。
翌朝

窓から射し込む光に、あなたの下の名前はうっすら目を開けた。

知らない天井――
(なまえ)
あなた
「……ん…?」
跳ね起きる。
(なまえ)
あなた
「え……ここ……ええっ!?」
見覚えのない服。頭の奥がずきりと痛む。

白石がキッチンから顔を出した。
白石恵
白石恵
「おはよう。気分はどう?」
(なまえ)
あなた
「……えっ!?白石先生…?」
白石恵
白石恵
「…ふふ」
(なまえ)
あなた
「……!」
ここが、白石の家だとようやく気づく。
(なまえ)
あなた
「あっ、えっと……昨日、私……」
白石恵
白石恵
「昨日はいっぱい飲んだもんね〜。二日酔い、大丈夫?」
白石は優しく微笑む。
(なまえ)
あなた
「あぁ、若干、頭が……。でも動けば大丈夫だと思う(笑)」
あなたの下の名前の記憶は完全に途切れている。
(なまえ)
あなた
「……そ、それより……わ、私……その、白石先生に迷惑かけてなかったですか…?」
白石恵
白石恵
「ううん…!迷惑なんて、そんな!大丈夫よ。昨日もタクシーでここまで帰ってきて、そのまま寝ちゃっただけだから。」
(なまえ)
あなた
「……でも、これ……」
着ている服を指差す。
白石恵
白石恵
「あぁ、それ私の服。あなたの名字先生、昨日、”パジャマじゃなきゃ、寝れなーい”って言うから、着替えさせてあげたの」
白石はサラッと言い切る。

あなたの下の名前は頬を真っ赤にして、
布団の上で即座に正座した。
(なまえ)
あなた
「うわぁ、ほんとごめんなさい…!そんなことまでしてもらって……もう…恥ずかしいぃ……ほんと、すみませんでした…!」
白石は眉を下げて、くすくすっと笑う。
白石恵
白石恵
「ふふふ。いいのいいの!むしろ、あなたの名字先生の可愛いとこ、いっぱい見せてもらっちゃって嬉しかった」
(なまえ)
あなた
「えぇ……!あぁ、もう最悪だぁ……」
あなたの下の名前は恥ずかしそうに、頭を抱える。
(なまえ)
あなた
「他には何か、私、やらかしてませんか……?緋山先生とか藍沢先生とかに……」
白石恵
白石恵
「あぁ、えーっと。大丈夫よ?心配しないで。(ふふふ)」
白石は意味深な感じで笑う。
(なまえ)
あなた
「お願い…!教えてください……!」
あなたの下の名前が必死でお願いするも、
白石はそれだけは答えてくれなかった。

サラッとかわされてしまう。
白石恵
白石恵
「……あ、ほら、朝ごはん、まだもう少しかかるから、先にシャワー浴びといで。タオル、洗濯機の上に置いといたからそれ使って」
(なまえ)
あなた
「えー、ちょっと……教えてくださいよぉ」
白石恵
白石恵
「ほら、いいから。早く入ってきて。洗濯も回したいから」
(なまえ)
あなた
「はーい…」
あなたの下の名前は口を尖らせ、お風呂に向かった。

🛀

そして15分後ーー
(なまえ)
あなた
「はぁ、気持ちよかった。シャワーまで、貸してもらっちゃって、本当にありがとうございます!」
あなたの下の名前は濡れた髪をタオルで押さえながら、
深々と頭を下げた。

白石はくすっと笑う。
白石恵
白石恵
「いいのいいの。ほら、早く髪乾かしちゃいな。そこにドライヤー出しといたから」
(なまえ)
あなた
「何から何まで…本当すみません…!」
その後も白石は、
旅館の朝ごはんか?と錯覚するような、
お魚付きの立派すぎる和定食を出してくれた。

それから、昨日着ていた服の洗濯も……

あなたの下の名前は、何から何までお世話になった。



出勤時間まで少し時間ができ、
ソファの上で2人で並んでくつろぐ。
(なまえ)
あなた
「白石先生は、何から何まで完璧。すごいなぁ……」
あなたの下の名前はポツリと呟く。
白石恵
白石恵
「…え?なになに、急に(笑)」
(なまえ)
あなた
「え?だって、優しくて、美人で、頭も良くて、仕事できて、家事もできて、私の面倒も見てくれて……もう完璧なんだもん!」
急に褒めちぎられた白石は、顔を真っ赤にする。
白石恵
白石恵
「ど、どうしたの急に。そんな褒めても、何も出てこないよ??」
(なまえ)
あなた
「いやいや、これ以上何にもいらないよー!もう白石先生大好き!お姉ちゃんみたい…!」
あなたの下の名前は、屈託のない笑顔を向ける。
白石恵
白石恵
(…あ、ダメだ。可愛すぎる)
白石の口元は思わず緩んでしまう。
白石恵
白石恵
「ねぇ、あなたの名字先生。ご兄弟は?」
(なまえ)
あなた
「え?」
白石恵
白石恵
「兄弟、いる?」
(なまえ)
あなた
「いますよ!3人、上に。4人兄弟の1番下です」
白石恵
白石恵
「ふふふ、やっぱり末っ子か…!そっか、そうだよね」

白石はもうニコニコが止まらなかった。
あなたの下の名前の頭を優しく撫でる。
(なまえ)
あなた
「…?」
あなたの下の名前は目をまんまるにし、首を傾げた。
救命センター


出勤すると、
すぐに藤川が満面の笑みで駆け寄ってきた。
藤川一男
藤川一男
「おはよーあなたの名字!昨日は豪快だったねぇ〜!」
(なまえ)
あなた
「……えっ、え? な、何がですか」
緋山も腕を組みながら、口元を隠している。
緋山美帆子
緋山美帆子
「甘えっぷり、最高だったわよ。あんなあなたの名字初めて見た」
藍沢がちらりと視線を投げる。
藍沢耕作
藍沢耕作
「あぁ。……もう少し水を飲ませればよかった」
耳の後ろがほんのり赤い。
(なまえ)
あなた
「え、え、えぇぇ!?」
あなたの下の名前は両手で顔を覆う。
(なまえ)
あなた
「ちょっ、ちょっと待って。……ねぇ、白石先生、私、なんかやっぱりまずいこと…した?」
白石恵
白石恵
「……んー?いや〜?そんなことないって。すっごく可愛かった、それだけ」
(なまえ)
あなた
「ねぇ、もぅー。またそれじゃん、ちゃんと教えて〜」
白石恵
白石恵
「ふふふ」
藤川一男
藤川一男
「んー?あなたの名字。白石から昨日のこと、聞いてないのか〜?」
(なまえ)
あなた
「朝から聞いてるけど、それだけは教えてくれないの〜…」
緋山美帆子
緋山美帆子
「ふふ、意外と白石も意地悪なことするんだね(笑)」
白石恵
白石恵
「だって…ねぇ?私たち同期にだけ、見せてくれた顔だもんね?」
白石がニヤリとすると、
緋山も藤川も目を合わせて笑った。

藍沢耕作
藍沢耕作
「……ふっ」
藍沢も、口元を緩める。

あなたの下の名前は顔を真っ赤にして、緋山の腕を掴む。
(なまえ)
あなた
「ねぇ、緋山先生。お願いだから教えて。失礼なことしてたら謝らなきゃ……」
緋山美帆子
緋山美帆子
「え〜、絶対教えなーい」
冴島が横からそっとフォローする。
冴島はるか
冴島はるか
「ふふ、本当に気にしなくて大丈夫よ?楽しかっただけだから」
(なまえ)
あなた
「もぅ…!」
藤川一男
藤川一男
「おやおや?藍沢まで顔赤いぞ?どうした〜?」
藍沢耕作
藍沢耕作
「うるさい」
藍沢がぼそっと返し、さらに笑いが広がった。

あなたの下の名前は机に突っ伏す。
(なまえ)
あなた
「もう二度と飲まない……絶対……」
白石は小さく笑いながら、
そっとあなたの下の名前の肩に手を置く。
白石恵
白石恵
「そんなこと言わないでよ〜。また飲もうね」
緋山美帆子
緋山美帆子
「うん、明日行こ」
(なまえ)
あなた
「行きません…!」
場は笑いに包まれる。

誰もがこの瞬間、
同期という家族のような温かさを全身で感じていた。

今日もまた、過酷な現場が待っている。
でも、みんなとなら頑張れる、そんな気がした。


*****続く*****

作者より

かなり久しぶりになってしまい、
すみません…🥹🙏!

いつもありがとうございます🫧

今、ちょうどブルメン、
5人が揃ったと話題ですね…💙🚁

嬉しすぎて、触発されました!!!!

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