第20話

17 深い興味

4,630

2019/04/02 17:03




•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ

赤司征十郎

さぁ、最後は俺の番だね

赤司征十郎

俺が水城と初めて会ったのは入学式前日の新入生ガイダンスのときだった




•*¨*•.¸¸☆*･ﾟ

🚪🚪（トントン）

赤司征十郎

失礼します。新入生の赤司征十郎です。

校長

呼び出してしまってすまないね。
そろそろもう1人も来るころだと
思うんだけど…とりあえず、
そこのソファに座っといてくれるかな

赤司征十郎

わかりました。



🚪🚪（トントン）

水城藍

失礼します。新入生の水城藍です。

校長

これで揃ったね、水城君もソファに
座ってくれるかな？

水城藍

かしこまりました。

校長

事前に伝えていた通り、明日君たちには
新入生代表の言葉を言ってもらう。
その事前打ち合わせと顔合わせのために
来てもらったんだ。

校長

お互いに原稿は暗記しているね？

赤司征十郎

勿論です。

水城藍

はい、問題ありません。

校長

リハーサルは必要かい？

赤司征十郎

いいえ、結構です。

水城藍

必要無いです。

校長

ハハ、君たちはかなりの自信家の様だ。
明日の入学式楽しみにしてるよ！

校長

よし、私から伝えることは以上。
明日の準備で私は席を外すが、
2人は親睦を深めていってくれ！！



🚪🚪（バタンッ）

水城藍

まるで嵐のように去っていったな

赤司征十郎

本当だな

水城藍

もう1回自己紹介でもしとくか

水城藍

俺は水城藍

赤司征十郎

俺は赤司征十郎

赤司征十郎

水城は何部に入る予定なんだい？

水城藍

んー、俺は部活入んない予定

赤司征十郎

どうしてだ？
この学校は部活に入らないと
行けないはずだろう？

水城藍

忙しいからな…あとそこら辺は
暗黙の了解ってことで理事長に
通してあるから安心しろっ！

水城藍

そっ、そういう赤司はどうなんだ？

赤司征十郎

ほぅ…理事長か…
随分と顔が利くんだな水城…

赤司征十郎

俺かい？
俺はバスケ部に入るよ

水城藍

赤司がバスケしてるとこって
絶対カッコイイよな！

水城藍

というかなんでも出来そうだな！

赤司征十郎

俺は水城のことをそう思うが…

水城藍

そういや、この代表ってどうやって
決められたんだ？

赤司征十郎

知らなくてここまで来たのかい？
変わっているね‪w

赤司征十郎

これは試験時の得点順なんだよ

水城藍

赤司凄いな！？
満点じゃねーか！！

赤司征十郎

…っなんで知っているんだい？

赤司征十郎

💭まさか…

水城藍

だって俺が満点取れたってことは
赤司は簡単に満点取れたってことだろ？

赤司征十郎

予想が当たったようだね

赤司征十郎

💭俺でも手こずったテストなのに
     水城は軽々とやってのけた…。
     可能性と将来性は無限大

赤司征十郎

やはり水城も「俺」と同じみたいだ

水城藍

「俺」と同じってどういう意味だ？

赤司征十郎

まぁその内わかるはずさ

水城藍

話がみえない

赤司征十郎

見えなくていいよ今は…ね？

赤司征十郎

💭かまをかけてみるか…

赤司征十郎

さぁ、そろそろ解散しようか
お互い用事が入っているからね？

その時水城は

一瞬一瞬だけ

動揺の色を目に映したんだ

水城藍

…っどうしてだ？

赤司征十郎

入学式の前日なんだから
明日の準備があるだろう

赤司征十郎

その他に
「大切」な用事があったのかい？

水城藍

いや、別にそんなもんねーよ

水城藍

っし、先に帰るわ！
赤司も気をつけて帰れよ‪！

水城藍

じゃあな！

赤司征十郎

あぁ

🚪🚪（バタンッ）

赤司征十郎

“水城藍”…。
つくづく興味が湧いてくるよ、
家に帰ったらデータを洗い出そうか。

赤司征十郎

君のことを深く深くまで
知りたいだけなんだ。

赤司征十郎

これ程興味が湧く人間あまり居ない。

赤司征十郎

失う前に








手に入れないと怖いんだ。




                                 ━To Be Continued━━━

いいねして作者を応援しましょう！

724

第21話 18 深まる謎

𝒆𝒏𝒏🏹͙

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。