第19話

二章 暴風竜を喰らうネームドのスライム
598
2023/10/08 03:00
リムル
リムル
【……俺達は旅する予定だけど、行く前に一応聞いておくけど、その封印って解けないの?】
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
……達?
リムル
リムル
【ん、ああ、あなたの転スラの世界の名前達も来るだろ?】
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
! うん、いく
ヴェルドラ
ヴェルドラ
我の力では解けぬな。勇者と同格のユニークスキル持ちなら、あるいは可能性があるかもしれぬが……
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
……
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
(ユニークスキル……って私、持ってる……よね)
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
……
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
【マスター、マスターは解けるだけの力は持っておりますが、習得して間もないため、失敗する可能性が五十パーセントです】
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
……
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
(なるほど……)
リムル
リムル
【ヴェルドラはユニークスキル、持ってないのか?】
ヴェルドラ
ヴェルドラ
持っている。が、封印された時点で、すべて使えないな。かろうじて、《念話》ができるのみだ……
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
(これのことか……)
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
【マスター。通常は封印されたら、《念話》は普通出来ません】
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
(あっ……)
リムル
リムル
【よし。一回試してみるか……】
 リムルが、ヴェルドラの前に触る。
 眩い閃光を発し、ユニークスキルの干渉が行われたのだが、一瞬で跳ね返されてしまった様。
 するとリムルは、何か考え込んだ。
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
【マスター。大賢者と話しているかと】
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
(なるほど……)
リムル
リムル
【なあ、勇者ってダメージ受けてた? というか、傷ついたりした?】
ヴェルドラ
ヴェルドラ
よくぞ聞いてくれた! 我の攻撃はほぼかわされたのだが、何発か直撃したのだ……だが、全て効果を及ぼさなかった。《死を呼ぶ風》《黒き稲妻》《破滅の嵐》さえも、絶対回避不可能なのだが、効果なし。お手上げよ……笑ってしまったわ!!
 などとほざきながら、高笑いするヴェルドラ。
 その後、脱出方法の話をヴェルドラとリムルはする。
 そしたら突如、高笑いするヴェルドラに驚くトランプをしているあなたの転スラの世界の名前とカナト。
ヴェルドラ
ヴェルドラ
クアハハハハ! 面白い、ぜひやってくれ。 お前に、我の全てを委ねる!
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
?!
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
!?
リムル
リムル
【そんなに簡単に信じていいのか?】
ヴェルドラ
ヴェルドラ
無論だ! ここで、お前が帰って来るのを待つよりも、お前と協力して《無限牢獄》を破る方が面白そうだ! なあに!我とお前と、二人でかかれば《無限牢獄》も破れるかもしれん!
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
トランプしてたのに……
カナト(イザナギ)
カナト(イザナギ)
……あなたの転スラの世界の名前様、空気を読んでください!!
(なまえ:転スラの世界の名前)
あなたの転スラの世界の名前
……はぁい
リムル
リムル
【じゃあ、今からお前を喰うけど、さっさと《無限牢獄》から脱出して来いよ?】
ヴェルドラ
ヴェルドラ
クククッ。任せておけ! そんなに待たせずに、お前と相まみえよう!!
 その後、リムルがヴェルドラに触れると……一瞬で、ヴェルドラは消え去った。
 実にあっけなかった。
 先ほどまで、話していたというのに。
 この日、世界に激震が走った。
 〝天災〟級モンスターである〝暴風竜ヴェルドラ〟の消滅が確認されたのだ。



 300年前に封印されていたとはいえ、そこは天災級モンスター。

 消滅と見せかけて、別の地方で新たな脅威として再誕していないとも限らない。

 しかし、消滅の報告より20日が経過するに到って、西方聖教会が〝暴風竜ヴェルドラ〟の完全消滅を宣言したのである。

プリ小説オーディオドラマ