少しの沈黙。
それからしばらくして。
温斗が言った。
私は思わず顔を上げる。
気まずそうに温斗は笑う。
弱々しくそういう彼に私は思わず笑ってしまった。
温斗の手を強く握り直す。
温斗の耳が赤くなる。
それから温斗が言った。
私は笑った。
そして言う。
温斗は照れながら笑う。
そう言って手を握り返してくれた。
その時、私は思った。
やっぱり私は温斗が好きだ。
憧れ、なんかよりもずっと。
ずっとずっと、温斗のことが大好きなんだって。
end.
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温斗くん誕生日おめでとう。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!