第5話

episode4
199
2023/07/22 04:27
「お姉様は吸血鬼ハンター一族の娘だった。」
「・・・・・・やっぱり。」
「何かわかってたの?フラン。」
「憶測でここまではわかっていたわ。」
「アーリアお姉様は、今は吸血鬼だけど昔は違ったって。」
「・・・・・・そう。」
「ハンター一族は、人間だった。」
「名前は、羅針月らしんげつ   巳蕾みらい。」
「ハンターNo.ナンバー4989。」
羅針月 巳蕾
・・・
羅針月 巳蕾
嫌だな。
羅針月 巳蕾
こんな事、本当はしたくないよ・・・・・・
羅針月 巳蕾
ただ、死にたくない・・・・・・
羅針月 巳蕾
ごめんね。
吸血鬼
ぎゃぁぁぁぁぁぁ
「父親が怖くて、ただ吸血鬼を狩っていた。」
「過去を扱う程度の能力が強すぎたから、負けた事はなかった。」
「そう、とある日までは___」
羅針月 巳蕾
うっ・・・・・・
「死ぬ。」
「はっきりそうわかった。」
吸血鬼
あはははは!
吸血鬼
たかが人間が私を殺せるはずないでしょう?ww
羅針月 巳蕾
も、どらな、きゃ・・・・・・
羅針月 巳蕾
もど、らな、いと・・・・・・
「そうして息の根は止まる、はずだった。」
「しかし。」
吸血鬼
その能力、惜しい。
吸血鬼
吸血鬼となり私の手下となりなさい!
「そう言い、吸血鬼にした。」
「しかし、吸血鬼になった後の彼女は強すぎた。」
「過去を操る程度の能力へと変化し、吸血鬼という事で強さが格段に上がった。」
吸血鬼
ぎゃぁぁぁぁぁ!
「そのせいで、手に持っていた銀のナイフでその吸血鬼を瞬殺してしまった。」
羅針月 巳蕾
・・・
「その、数千年後。」
「今から約300年前。」
「紅魔館を、知った。」
「紅魔館に現れ、過去を操った。」
「過去の記憶諸共、全部。」
「私達のどころか自分のさえ・・・・・・」
「羅針月巳蕾なんて存在しない、アーリア・スカーレット。」
「スカーレット家の長女。」
「そうして、今に至った・・・・・・」

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