何処だ。
何処だ。
一体どこに行ったんだよ。
冬弥。
まさか……レンまでいなくなるなんて……。
本当にどこに行ったんだよ…!
このまま皆までいなくなったら……。
オレは……。
俺は一度セカイに行き、MEIKOさんの店のカウンターでレンが居なくなった経緯を聞く。
ミクの情報によると、レンが冬弥探しに疲れて休憩がてら寝たのを見たのは今から10分ほど前。
5分程はカウンターで寝ていたのは目撃されている。
ということは最後に目撃されてからいなくなるまでは約5分ほどあったわけだ。
その間レンが店の外に出ていった姿も見ていなかった。
店の外にKAITOさんも休憩でいたから正面から出ていないのは確定だ。
ということは出るとしたら店の裏口。
店の裏口はたまにルカさんが出入りするからなのかわからないが、何故かよく空いていることが多い。
レンがそこから出ていったのか。または別の誰かがそこから侵入してレンを誘拐したか。
そうこう考えているうちに誰かが来た。
俺は急いでルカさんの言っていた場所に向かう。
その場所に着くと、確かにいつも見る色とは違って灰色をした扉があった。
試しに片方のドアノブを回す。
ゆっくりドアノブを回し、扉を少し開ける。
覗くとそこは暗闇が広がっているばかりだった。
彰人は慎重に扉の中へ入っていった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!