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第16話

エピローグ 信忠と洋子
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2022/04/17 12:47 更新
あなた
お互いの気持ちを確認し合ってから1年が過ぎた
だからといって、何かが変わる2人でもない
これまでも、お互いに気づいていなかっただけで気持ちを言い合っていたのだから
ただ、周りからは「相変わらず仲が良いコンビやな」とからかわれるようにはなった
あなた
賞レースでは優勝はできなかったものの、準優勝ということで、翌年から休みのない毎日が始まった
あちこちのメディアに呼ばれて、ネタを披露する
なかでもバラエティー番組や食レポ番組がはまり、2人を見ない日はないぐらいだ
秋山 信忠
秋山 信忠
「今日も疲れたー」
山谷洋子
山谷洋子
「本当に。今夕食作るね」
秋山 信忠
秋山 信忠
「いや、俺も手伝うよ。漫才も2人でしてるんだから、夕食だって2人で作ろう」
山谷洋子
山谷洋子
「そうだね」
あなた
お笑いだけで忙しくなってしまったため、2人はバイトをやめた
そのおかげで、四六時中2人はずっと一緒に行動を共にしているが、中は深まる一方だ
秋山 信忠
秋山 信忠
「子どもの頃は食べるために働いてて辛いって思ったけど、今は逆かも」
山谷洋子
山谷洋子
「どういうこと?」
秋山 信忠
秋山 信忠
「今は洋子との食事のために働いてるって思うと幸せな気持ちになれるから」
山谷洋子
山谷洋子
「もう、そんなの私も同じ。美味しいごはんを作ろう」
秋山 信忠
秋山 信忠
「洋子が作るごはんが美味しくないわけないじゃん」
山谷洋子
山谷洋子
「信忠君が作るごはんも、美味しくないわけないじゃない」
あなた
2人は、どこでもノロケてばかりだが、本当に幸せそうに微笑みあった

そして5年後――
2人は念願の賞レースで優勝を果たした
テレビの前で大泣きする洋子に信忠がひざまつき、その場で公開プロポーズ
だが、他の芸人たちからは一斉にツッコミが入る
芸人1
芸人1
「お前らまだ結婚してなかったんかい!」
芸人2
芸人2
「お前ら、バレバレなんだよ」
お笑い養成所の講師
お笑い養成所の講師
「ったく、夫婦漫才かよ!」
あなた
会場内は大爆笑し、賞レースは終わった
結婚をした2人は2人の子どもにも恵まれ、家族4人で笑いながら食事をする毎日を過ごしている――

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