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第1話

プロローグ
151
2026/03/19 08:00 更新
白髪の者とそれとよく似た容姿の翼の生えた者、その2人が何も無い空間で殴り合いをしていた。
ドゴォッ
何もない真っ暗な空間で、二人の右ストレートが互いの左頬に直撃した。
しらす
しらす
ガハッ
[???]
[???]
グハッ
すでに何度も殴り合い、ズタボロになっていた二人にとってその拳は決定的なダメージとなった。
二人は揃ってフラフラとよろけ、バタリと気絶してしまった。
それからしばらく時間が経った頃、ようやく2人は目を覚ました。
そして、2人のうち翼がない方のしらすは隣で倒れている相手、[???]の方を見ながら諭すように言う。
しらす
しらす
もう、いいでしょ?君の境遇も、それによって傷ついた君の心も僕には測りきれない。君の気持ちを受け止める事はできない
それに対し、相手はこう返した。
[???]
[???]
そうか……それでも私は、私と違ってなんでも持っているお前が恨めしい
しらす
しらす
……僕だって“なんでも”は持っていないよ。無いものだってある
少し俯きながらしらすはそう呟いた。
それから付け足すようにこう言った。
しらす
しらす
僕だって、君みたいに何も覚えていない時だってあった
[???]
[???]
でも、今は全て思い出せたのだろう?
揚げ足を取るように[???]は問いかけた。
それに対し、しらすは少し寂しそうな顔をしながら言った。
しらす
しらす
どうだろうね……そうとも言えないんじゃないかな。確かに大事な事は思い出せたと思う……けど、それが全てじゃない。これまで歩んできた人生やそこで経験した色々な物事の記憶、それ全てを思い出せてはいない。それに……
そう言った後、更にこう付け足した。
しらす
しらす
僕は自分自身で、自分の意思で、大切なものを切り捨ててしまった。結局、僕も全てを持ってはいないし、失ってしまったものがある
それまでの話を[???]は少し興味深そうに聞いていた。
そして、話を聞き終えるとこんなことを言った。
[???]
[???]
お前も、程度は違えど、私と同じなのだな
しらす
しらす
そうだね。誰だって何か足りないものがあるんだよ
しらすはそう返答した。
すると、更に[???]は尋ねる。
[???]
[???]
ならば、何故お前は私のように求めない?欲しがろうとしない?不足しているのに満足なのか?
身を乗り出して聞いてくるそいつにしらすは少し驚きつつも、こう答えた。
しらす
しらす
僕は獣じゃない……人間だよ。何かが不足していたり現状に不満があったとしても、それを補えるだけの幸福を見出すことができる。そりゃ、現状維持のままでいるつもりはないけどさ。でも、ただ欲しがる“だけ”なんて短絡的な事はしない。まあ、色々悟っちゃって冷めてるだけかもしれないけど
しらすのその話を聞き、[???]は更に興味が湧いた。
[???]
[???]
やはり、私には理解できないな
その言葉に、しらすは何か言おうとした。
しかし、それより先に[???]が口を開いた。
[???]
[???]
だからこそ、興味が湧いた!お前を知りたい
更に身を乗り出しながらそう言われ、しらすは驚きつつもこんな提案をした。
しらす
しらす
わ、わかったから……それじゃあ、これから友達として、仲良くしようよ
しかし、そんな言葉など[???]には届いていなかった。
[???]
[???]
お前がどのような人間なのか、この目でとくと見させてもらう
しらす
しらす
え?
次の瞬間、しらすの視界は真っ白に染まった。
あ、どうも、作者のしらす(仮)です。
「何がどうなってこうなってしまったんだろう?」とかは考えないでください。
ここに至るまでの経緯とか色々書いてたらどれだけかかるかわからないので。
どうしても補完したいなら、見知らぬ人とプリンでも取り合ってるんじゃないかと考えてください。
設定の書き方とかは次回に記します。
では、以上、しらす(仮)でした。

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