ダリside
明かりがまぶたの裏に淡く照らされ、その眩しさに目を開ける。
見知らぬ天井が視界いっぱいに広がる。ここはどこだろうか。
突然声をかけられたと思ったら、2つの新緑色と視線がぶつかる。ツルギ様が顔を覗き込んでいるらしい。
しかし、寝起きで頭が待っていないので、突然のことについていけない。
そんな僕を見て面白かったのか、ツルギ様は破顔して今いる場所を教えてくださった。
体調はどうかと聞かれたので、「大丈夫です」と答える。
そう言ってツルギ様は白衣を翻して去っていこうとする。
その背中を数秒ボーっと見つめてから我に返り、慌てて呼び止める。

↑こんな感じの白衣
ツルギ様に対して、今できる範囲で深く頭を下げた。ツルギ様は何もおっしゃらず、じっ、とこちらを見ている。
あぁ、やはり怒ってらっしゃる。守りきれなかったから、不甲斐なかったから……。
穏やかな声で、頭に何かが柔く乗った。頭を上げるとツルギ様の手が頭に乗っていた。それを見てようやく理解した。頭を撫でられているのだ、僕は。この方に。頑張ったなと、偉いぞと言うような眼差しで。
怒っていらしたには、いらしたが、心配させるなという旨の怒りだった。やはりこの方はお優しい…………。
前言撤回。この方“たち”だ。
本当にお優しい方々だ。何故そこまでできるのか…………。
“あのお方”という人を語るツルギ様はとても優しい眼差しをしてらした。それほどまでに大切にされているんだろう。
ツルギ様が仕えている方に会ってみたいという欲もある。
悪魔は欲に忠実だ。今はこの欲に従おう。
ツルギたちがいる場所のイメージですが、漫画とかでよく見る、王族の城だと思ってください。
ルナが寝ている場所は王女らが寝るような部屋まんまのイメージです。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。