第10話

#10 喰われんなよ
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2026/06/14 01:17 更新





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ユジン、待って…!


運動部の早歩きは速い。


手も繋がれてるから、ゆっくり歩くこともできずに、
ユジンを呼び止める選択肢しか浮かばなかった。


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あ、ごめん…


少し息切れをしていた私を見て、申し訳なさそうに謝ってくるユジン。


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いきなり、どうしたの…?
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それに、まだ部活の途中で…
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…だって、…
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…??
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あなたが、なんか…ギュビナと
仲良さそうにしてたから、
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それは、同じクラスだし…
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…そういう問題じゃない



頭を掻きながら、ため息をついてくるユジン。

じゃあ、どういう問題なんだろ…


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とにかく、…久しぶり
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…ぇ、?


いきなひ話題を変えられて、
思わず拍子抜けしてしまう。


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…何、笑ってんの
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…いや、ㅎㅎ
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俺に再会できて嬉しいってこと?
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…うん、それは、嬉しいよ
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…は、っ、!? //
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え、なに


ユジンがいきなり大声を出すから、びっくりする。


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冗談で言ったのに、本気で返してくんな
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私だって、冗談で言ったし
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ふーん……
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俺は、あなたに会えて嬉しかったのに?
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……え、
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成長したなとか思わなかった?
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それは、思った…けど
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俺は…あなたが
もっと可愛くなったと思った
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……ん? //
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最初にあなたがギュビナと
一緒にいたから焦った
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俺がいない間に取られたんじゃないかって


取られたも何も、ただの友達だし…


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寮、入ったんでしょ
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うん、なんか流れで…
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それなら危機感持ってよ
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あなたは馬鹿なんだから
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まず馬鹿じゃないし、
それに、危機感って何が…
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寮生はあなた以外に男しかいないから
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狼に喰われんなよってこと
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…ぇ、男しかいない……?


ちょっと、待って。

それは話が変わってくるというか、確かに女の子らしき子は今のところ寮中では見たことないけど……


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まあ、大丈夫だよ
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俺があいつらから守ってあげるから
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…ありがと…?
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まあ、もしかしたら、
俺が喰べちゃうかもだけど
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……はい、?



私の反応に無邪気に笑うユジンは、すごくキラキラして見えた。











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