___Noside
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With Emma.Rei.You
食事が終わり、また全員で森を歩き始めた一行。
三人は何やら会話をしているようだ。
エマは、背負っていたバッグから"あるもの"を取り出した。
エマはレイにそのペンを差し出した。
ペンの先にはW.Mと書かれており
ウィリアム・ミネルヴァのイニシャルであった。
ペンを少し開くと、そこにB 06-32と書かれてあった。
カチ、と音がしたかと思うと、ペンの部分からモニターのようなものが映し出された。
フクロウのマークにモールス符号と、
B 01-14という数字が映っていた。
レイ達が話をしていると、前を歩いていたトーマの声が三人の耳に届いた。
尋常じゃない程の声をあげたトーマに、エマ達は急いで駆け寄った。
不安になったトーマは辺りに声をかけた。
レイ達が声を出すも、辺りは静まり返って
"誰の声も"聞こえなかった。
その場にいたエマ、あなた、トーマ、クリスはハッとして皆がいた方へ走り出す。
ドンは…?
ギルダは…?
みんなは…?
いや……"消える"はずない。
どこかにいる。
落ち着け。
考えろ…。
一体どこに___
一歩前に足を踏み出した途端、ギシリと嫌な音がして皆の視界がガクンと下がった。
レイはトーマと"あなたの手"を掴み、エマはクリスの手を掴んだ。
皆が下を見ると、根っこから穴が空いて真っ暗な闇が見えた。
真っ暗な闇。
エマは傍に居たクリス以外視界に捉えられなかった。
何が起こった?
地面が割れた?
エマが声をあげると、近くから大きな声がした。
声を聞いたエマとクリスはホッと胸をなでおろした。
エマ達は合流して辺りに目をやった。
クリスは、少し遠くから見えた光を見つけてエマ達に知らせた。
振り返ると、エマー、と呼ぶ声が聞こえる。
光の方へ行くと、先程居なくなった子供たちが全員揃っていた。
明るくなった周りを、あなたとレイは冷静に見渡した。
俺が知らないだけなのか。
それとも鬼達の影響で何か生態系が
急激に変化したのか。
何があった?
世界は今どうなっている?
エマは落ちてきた上を見上げた。
根っこがちぎれて、穴があいて
ここに落ちてきたはずなのにもうふさがってる?
これが「外」…こんなにも想定外?
怖い……今回はたまたま無事だっただけ。
知れてよかった。
こんなにも危険だってこと。
やっぱり……一刻も早くミネルヴァさんの元に!
安心して暮らせる場所に。
生きて行ける社会に。
一刻も早くみんなを連れて行かなくちゃ。
追手も迫ってる。
物資も限られてる。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。