「デクくん!デクくん!」
「麗日さん!」
着替え終わった僕は同じく着替え終わった麗日さんのところへ
「かっちゃん、導鉄さんと付き合ってないって!」
「あなたちゃん爆豪クンと付き合ってないんやって!」
「え?」
「あれ?」
どうやら女子更衣室でも同じ話をしていたみたいだ
何て言う偶然……
「あり得ない!あんなに!あんなに!」
ほっぺを膨らませむすっとした顔でそう言う麗日さん
かわいいなぁ…
じゃなくて
「付き合ってなくてあの距離感か……」
「あの二人って幼馴染みなの?」
「いや、中学から
ここに転校してきたんだ」
導鉄さんは無個性の僕にも優しくしてくれた数少ない人だった
まわりの人なんてみんな僕をバカにしていたのに
そんなことお構いなしに僕に話しかけてくれた
皆彼女への信頼は絶大だったから僕と関わってもその人気が落ちることはなかったんだけど
だから
ちょっとした恩返し
「かっちゃんと導鉄さん、引っ付けようか」
麗日さん、協力してくれないかな?











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。