「勝己ー」
そんな話を僕らがしているうちにいつものように導鉄さんはかっちゃんに話しかけていた
「さっき彼氏がいるかっていう話しになってたんだけど
勝己って彼女とかいんの?」
導鉄さん?!
え?なんて事言ってんの?!
「いると思うのかよ」
「あー……
勝己には無理そう」
「ブッコロス!」
「落ち着いてって、私もいないし」
けらけら笑いながらかっちゃんをいさめる導鉄さん
勇者だ
「あ"?そりゃそうだろうな
中学からテメェ宛の手紙とか全部俺が処分してたしな」
エっ
「うわ、マジで……?だからコクられなかったんだ
まあ私も勝己宛のラブレター捨ててたからお互い様だね」
エっ
そこまでいってふと黙った二人
なんだろう
すごく、すごく嫌な予感がする
「……付き合うか」
「あ、それ私も今同じこと考えてた」
「奇遇じゃねーか」
「だね」
……
うん、何となく分かってた
だから一言だけ言わせてください
「嘘だろ」











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!